明日の経済指標通過で買い出動の相場に
昨晩の海外市場が大幅安で返ってきたことにより、今朝の寄付は厳しい下げからのスタートでしたが、大きく戻して明日につながる引け方でした。
TOPIXや為替も3月の安値を切れて年初に逆戻りするような水準にまで下落し、投資家心理が急速に冷え込む動きを見せました。
米中の貿易協議が本当にリスクオフ要因なのであれば、本日の中国株などはそれほど下げておらず、どうも辻褄が合わない相場になっています。
こうした時に一喜一憂する投資家は右往左往してしまいがちですが、損益状況が良い投資家はそれほど動揺していないと思います。
今回もまた仕掛け売りの側面が強く、意外に底堅いですからショートカバーが入れば簡単に戻してしまう相場と言えるかもしれません。
元々警戒していた投資家も多かったと思いますし、朝方に突っ込んだところをすかさず買いに動いた短期トレーダーも多かったのではないでしょうか。
現状、買い方の心理としては日本経済を含めファンダメンタルの悪化も気にしていますので、過剰反応と分かっていてもまだ手をだしづらいと思います。
そんな時は狼狽売りや飛びつき買いさえしなければ十分で、変に動かず待つこともまた立派な投資判断です。
要するに、本日の下げ渋りで強い動きを見せたとしても、上値を買う投資家が増えたわけではないので、戻り売り圧力には注意しておかなければなりません。
実はマザーズ市場における信用評価損益率は足元で-20%超にまで達しており、朝方は追証発生の売りやこれを回避するための売りが殺到したものと思われます。
今後もこうした投資家の投げ売りが出やすい状況がしばらく続きますので、信用買い残が多い銘柄はできるだけ避けておかなくてはなりません。
リバウンドを狙う銘柄にもよりますが、地合いが悪い時は決算持ち越しなどにも注意しながらお取り組みいただくと短期で大きく値幅が獲れるかもしれません。
中国はじめアジア株に売り一巡感が出始めているようにも見えますので、お取り組みされる方は突っ込み買いや噴き値売りを念頭に置きつつ短期トレードにいそしんでください。
個別銘柄の動きは激しさを増しており、日経平均も7日続落と「新値八手安値」に近づいてまいりました。
もちろん続落もあり得ますので、格言を妄信して機械的に買っていくことはできませんが、明日もしくは明後日の安値が前日のものより切り上がる場合は下げ止まり確認で買い出動でもよいかと思います。
大きく下げて切り返したジャパンシステム(9758)やクレスコ(4674)のようなAI関連などテーマがある銘柄、自分が過去に儲かったとか相性の良い銘柄を拾っておくとよいでしょう。
【 相 場 の 格 言 】
『新値八手安値は買いサイン』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
ジャパンシステム(9758)
クレスコ(4674)
執筆者:加藤あきら
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