株価ではなくストーリーに投資せよ
日米の市場動向はまだ上下不安定な動きながら、日経21000円の下値付近は抜け目なく拾う動きが出ているとみられます。
日米中の悪い経済指標が概ね出揃ってきたことにより、市場は世界の景気における現状をある程度織り込んできたものと思われます。
昨日引け後は時間外で米国債の6ヶ月と10年の利回りが逆転する逆イールド現象が起こり、リスクオフになる場面もありましたが、米国時間で持ち直し日経先物は昨日と変わらない水準まで戻ってきております。
米トランプ政権から自動車への追加関税先送りの材料が発せられた他、ムニューシン米財務長官からもカナダやメキシコに対する鉄鋼やアルミニウムへの追加関税を撤廃する検討段階にあることが伝わっております。
売り方を誘い込んでは踏み上げて買い戻しを誘うような動きとなっており、波乱含みながらも徐々に買い出動しやすくなってきたとみられます。もちろん来週5/20の国内1-3月期GDP発表が控えておりますので、全力投入は出来ませんが少しずつ打診買いもしくは追加買いしていくのも良い環境と言えます。
企業の決算発表も一巡して相場の目線はより政治動向に向かいやすくなってくるでしょう。ここからは6月前半に向かって悪材料だけでなく徐々に好材料も出て来るものと予想します。
悪材料として考えられるのはイラン・北朝鮮を巡る地政学リスクですが、一方の好材料としては5月末の日米首脳会談でトランプ米大統領が来日して北朝鮮問題の進展、さらに米露の両大統領もG20で会談の場を設ける可能性が出てきました。
ここから注目しておきたいのは、やはり動きの出てきそうな自動車セクター、そして軍需関連、あとは本日明確に動いてきた仮想通貨あたりですね。
具体的な銘柄としては自動車セクターで動きの出たものは安永(7271)、レシップHD(7213)あたりですね。
軍需関連に関しては先週のおさらいですが、5/11『加藤あきらの投資戦略室』でも取り上げておりますのでご参考ください。
別枠となりますが、ここでご紹介したイーソル(4420)、ラック(3857)、デジタルガレージ(4819)は今週軒並み好パフォーマンスを叩き出してくれました。
仮想通貨がらみでは、先日ご紹介したビットワンG(2338)も動いてきてますね。
これまでにもお伝えのとおり、本日以降は目先の自律反発を狙っていきたい局面となってきます。
本日はあすなろのポイントコンテンツで【スペシャルポイント銘柄】を公開しております。
これは逆張り銘柄になりますので、ある程度余力に余裕がある方は取り組んでみてください。
銘柄のフォロー付きで失敗の無いように取り組んでいきたいとお考えの方には単発スポット【リアルブラックパール銘柄】をオススメしております。
こちらも株価は非常に安い位置にあり、今後のストーリーを組み立てていく際には非常に重要な鍵を握っている銘柄と言えます。
今の相場は株価の動向に着目して買ったり売ったりの投資判断を行うと逆にいかれてしまうケースも多いかと思います。もちろん決算ギャンブルなどは論外です。
銘柄が有しているエクイティストーリーに乗って、賢く投資していくのが良いと思います。
【 相 場 の 格 言 】
『万人があきれ果てたる値が出れば、高い安いの境なりけり』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
安永(7271)
レシップHD(7213)
執筆者:加藤あきら
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