悲観材料に埋もれる好材料にはお宝株が隠れている
週明けの指数は極めて小動き、商いも今年最低水準に近い1兆6500億円(東証1部)程度と非常に閑散とした相場になりました。
全体の4分の3が値下がりと地合いはやや軟調でしたが、週末の大規模な香港デモやホルムズ海峡でのタンカー襲撃事件、先週末の米国半導体株の値下がり等々、悲観的な材料を消化しての動きとみれば、意外にしっかりだったとみることができそうです。
メジャーSQを通過して海外勢の売買も限られる状況下で、国内の投資家が主体的に動いてくるようだともう少し違ってくると思うのですが、週末のニュースでは上記のようなネガティブ材料ばかりが報道されていましたので無理もないことかもしれません。
広告関係の方と話す機会があって、報道のあり方に突っ込んでみたこともありますが、どうやら日本国民の方がネガティブ材料にばかり関心が向かいやすく、良いニュースも数字が伸びない以上はどうしても数字が取れる方を優先してしまうとのことでした。
この週末には先のG20財務相・中央銀行総裁会議、G20貿易・デジタル経済大臣会合に続いてエネルギー・環境相会合が開かれ、国際的な環境問題に対して新たな枠組みを構築するなど、日本が主導的な役割を果たして具体的な成果も得られたように思いますが、各メディアでの取り上げ方は上記と比べても明らかに小さいものでしかありません。
この材料に反応したエンバイオ(6092)などもありますが、今月末にG20首脳会合を控えていることも考えますと、より大きなテーマで物色が盛んになってもよいはずです。
しかし、現実には薄商いであったことをふまえると、もしかしたら日本の投資家は重要な投資機会を見逃しているということになります。
ここまでのG20で各国の要人が集って話し合われた3つの会議においても、未来に向けた重要なテーマがいくつも出てきており、月末の首脳会議ではさらに踏み込んだ材料がもたらされることになると思われます。
こうした銘柄を探していく上では、新高値をとってきている銘柄がヒントになると考えていますが、ソネック(1768)や鉄建建設(1815)といった建設株、シーアールイー(3458)といった物流系の株だけでなく、既に何度もあすなろで紹介があるシステナ(2317)やコア(2359)などをご覧いただいてもお分かりになるかと思います。
その他、内需系のアルファシステム(4719)やNTT(9432)などの通信系、メイテック(9744)、キャリアデザインセンター(2410)などの人材系といったところも特徴的な動きだと思います。
このように隠れた期待材料を背景に上値を伸ばしている銘柄も探せば見つかるもので、今週公開予定の【レイワサムライ銘柄】もまさしく期待に応えられる企業と言えるかと思います。
※残念ながら単発スポットの募集は本日をもって終了となりましたが、『ダイヤモンド会員』であればご参加も可能です。
市場全体としては手がかり難からどうしても動きづらい投資家心理となっていることは容易に想像がつきますが、投資先は何も一択ではありません。
マスコミが情報や材料を流してくれないのであれば、何もそれを頼りにせずとも投資ストーリーは自ら組み立てていくのも一つでしょう。
どうしても情報依存となっている投資家に関しては、報道されていない本質的な材料を探し出して投資する気概が必要とされているのかもしれません。
【 相 場 の 格 言 】
『相場の極意は見ざる言わざる聞かざる』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
ソネック(1768)
鉄建建設(1815)
シーアールイー(3458)
アルファシステム(4719)
メイテック(9744)
キャリアデザインセンター(2410)
執筆者:加藤あきら
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