お休み中のところ失礼いたします。

今週の日本株はG20サミットを通過して週初から値を飛ばし、週央を除けば総じて堅調な足取りでした。

金曜日も米国が独立記念日で派手なパレードをやった裏でしっかりと高値引けして来週への期待を膨らませて終えました。

当コラム内でもお伝えしましたが、週初の大幅高以降はセクターローテーションで外需株→内需株→外需株と順繰り買われており、ソフトバンク（9984）、ファーストリテイリング（9983）が頑張らなくても東京エレクトロン（8035）やダイキン（6367）、ニトリ（9843）、積水ハウス（1928）など気を吐く銘柄が多かったと思います。

中でも海運株の日本郵船（9101）や商船三井（9104）など景気敏感株の筆頭格が動いてきている意味は景気後退懸念が払拭されている証拠と言えます。

リスクマネーは米国債が買われるなど質への逃避の動きもみられますので、手放しに楽観できるわけではないのですが、こうなるとどちらかが正しくて、どちらかが間違っているということになります。

突発的な投資判断に迷うことも出てまいるかと思われますので、リスク指標として米国市場の『ジャンク債ETF』の動向をチェックしておかなければならないでしょう。

これは急落リスクが出るといち早く売られるので、事前に危機を伝える“炭鉱のカナリア”と呼ばれています。

もし見方が分からないということであれば、代わりに米ドル建てハイイールド社債ETF（1497）を監視しておくのもよいかと思います。

ほかにお馴染みのVIX指数に連動するETF（1552）や前にご紹介した原油ブルETN（2038）なども引き続き監視しておくとよいでしょう。

今週はバイオ株やゲーム株など個人投資家が好むセクターの銘柄にも短期筋かもしれませんが強気資金の流入がみられましたので、銘柄選びを間違わなければ事前想定以上の利益が獲れる機会も多そうです。

来週はSQ週ですが、今は世界の株式市場で意識されているのは米国の金融政策と企業決算だと思います。

米国のドル安政策は米国企業の支援とも取れますので、米企業決算シーズンは株高が続く可能性があります。

巷ではショーターから「七夕天井、天神底」などといった声も飛び交っていますが、一時的な下げであれば多少ヘッジポジションを混ぜてポートフォリオを組んでおけば事足りるでしょう。

いわば「節分天井、彼岸底」みたいなものですので、いつもいつもアノマリー通りにいくとは限りません。

アノマリーだけで儲かるのであれば、皆同じ方向を向いて投資しますので、それはそれで収益機会が無くなってしまいます。そんなことはヘッジファンドが許すはずは無いですよね。

日本市場はETFの分配金捻出売りを警戒して、G20サミット直後を除けば弱気派が多数優勢になってしまっています。

日本市場が海外市場に追随していくためには、海外勢のヘッジ売りなどに負けじと弱気派が強気に転換してくる必要があります。

あなたの周りの投資家は強気派が多いですか？弱気派が多いですか？

家族は株式投資に賛成ですか？反対ですか？

周囲に否定的な意見が多いと自分のポジションに自信が持てず、いつまでたっても飛びつき買い、狼狽売りの悪循環から抜け出すことは出来ません。

勝ちグセをつけるために、まずは投資環境を整えることから始めていくのがよいかもしれません。

あすなろでは今週【金の鳳凰銘柄】を募集していますが、このシリーズの過去銘柄もサイト内で公開されています。

ご参加者様には懐かしいかもしれませんが、けっこうな値幅が出て儲かりましたね♪

まだ弊社の単発スポット銘柄をお試しいただいたことの無い会員様は、この機会にサンプルとしてでも是非ご覧いただければと思います。

もちろん気になった方は来週公開予定の【金の鳳凰銘柄】に乗ってみてください。


【 相 場 の 格 言 】
『監督が選手を厳しく観察する如く投資家も監督気分で銘柄を観察する』

それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
ソフトバンク（9984）
ファーストリテイリング（9983）
東京エレクトロン（8035）
日本郵船（9101）
商船三井（9104）
米ドル建てハイイールド社債ETF（1497）
国際のVIX ETF（1552）

執筆者：加藤あきら