株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2019-09-22 15:00:00

大文字恭平の相場勘所

【機関投資家やプロも使う】トレンドフォロー手法を今一度おさらいしよう

おやすみのところ失礼いたします。

あすなろ投資顧問
大文字(だいもんじ)恭平
でございます。

最近、銘柄相談で逆張りを狙う方からのお問い合わせが増えています。売り買いどちらも増えていますが、今一度逆張りとトレンドフォロー(順張り)の違いを理解しておきましょう。

まず逆張りとは何か。これは端的に言うと下がっている最中の銘柄を下で買い向かっていく手法です。相場の流れと逆方向にポジションを取る行為ですね。日本人の投資家やトレーダーに多いと言われていますが、たしかに私もそのように感じています。

対してトレンドフォロー(順張り)とは何か。これも端的に言うと上がっている銘柄にそのまま乗っていくようなイメージです。例えばレジスタンスラインを抜けるときや、サポートラインを割り込む時、移動平均線をブレイクする時、などに用いられます。ようは相場の流れと同じポジションを取ることですね。

それぞれの特徴とリスクを私なりにまとめましたので、御覧ください。また、取り組みで迷われている方は、ご参照下さい。

■逆張りのメリット
・短期で急落した際に、急反発するケースがある
・バリュー投資を行う際に長期投資家にとって安く拾う事は有利
・スイングトレードなどで有効

■逆張りのデメリット
・タイミングを間違えるとぐんぐん下落する
・反発後の戻り高値で崩れる可能性が高い
・損切りのタイミングを決めづらい

■順張りのメリット
・買ってからすぐ利益になる可能性が高い
・ロスカットが設定しやすい
・ラインブレイクによる利益が取りやすい
・相場の波に乗るため、大幅利益獲得の期待が大きい

■順張りのデメリット
・高値づかみになる可能性がある
・ロスカットが出来ないと有効ではない
・騙し上げを喰らう可能性がある

ざっと上げてみました。
もちろんこの限りではありませんが。

私はトレンドフォロー、つまり順張りを推奨しているのですが、その理由は経済学的にも分析が進んでいます。順張りが有効なのは、相場が上昇基調なら買い、下落基調なら売る、相場の流れ(トレンド)に乗るためです。一度相場の流れに乗ると、そのトレンドが継続する限り、ずっと利益が乗り続けることになります。

また、ロスカットの設定もしやすいです。なぜなら、ポジションを取る段階である程度「この辺りまでの上昇を狙う」と明確に狙いを定める点にあります。つまり、その株価水準に行かなかった場合、最初に設定しておいたロスカットラインに抵触すると「すぐに売る」という機動力の高い流れができるんですね。

個人投資家の多くが逆張りに陥るのは、投資初心者の頃に高値づかみして損失を被っているケースが多く、そのトラウマから強気の銘柄を買えないと言った背景が影響しているものと思われます。当コラムでも何度か触れていますが、「これだけ下がったんだから上がる」というのは賭博者の錯誤というもので否定することができます。そもそも株式市場がその日上昇するかしないかは1/2です。(説明簡略化のため、横ばいは除く)

ルーレットで赤か黒かにかける時、赤、または黒が出る確率は毎回1/2です。にも関わらず、赤が続けて出ると次は黒が出やすそうだと錯誤してしまうのです。これが賭博者の錯誤です。何連投していても、次上がるか下がるかは1/2なわけです。だからこれだけ上がったんだから下がるだろうというのは、なんら意味をなさない思考と言えるのです。

これも以前説明していますが、鏡映効果と、確実性効果というのもあります。

利益局面において

(A) 90%の確率で1万円を獲得する
(B) 50%の確率で2万円を獲得する

損失局面において

(C) 90%の確率で1万円を失う
(D) 50%の確率で2万円を失う

逆張りトレーダーが陥りやすいのは

利益局面で(A)を選択し、
損失局面で(D)を選択するのです。

実は、上記の行動の期待値はいずれも下記のとおりです。

(A) 90%の確率で1万円を獲得する 期待値 9,000円
(B) 50%の確率で2万円を獲得する 期待値 10,000円

(C) 90%の確率で1万円を失う 期待値 9,000円
(D) 50%の確率で2万円を失う 期待値 10,000円

実は、期待値が高いのはBとDです。つまり、投資家やトレーダーは利益局面では(B)の投資行動を取り、損失局面では(C)の行動を取る必要があるのです。順張りはまさに上記の理にかなった行動を叶えてくれる手法と言えます。順張りは元々流れを捉える訳ですから、高値づかみにならずにそのままぐんぐん上昇する可能性が高いわけです。その流れと異なっていれば、すぐにロスカットする。つまり、(C)の行動を行うわけですね。

損小利大の取り組みはまさに上記の取り組み方です。

ただ、すべての投資家が当てはまるわけではないので、その点は注意が必要です。10年や20年持つなら、安く買っておく必要がありますしね。結果的に逆張りにはなってしまいますね。今日のコラムでお伝えしたかったのは、『逆張りってリスクが高いんですよ~』ということです。あるいは、高値を強気で買っていくことは必ずしも高値づかみにならないと言うことです。ただし、ロスカットをこまめにしましょう!という感じですね。

もう少し詳しく執筆できると良いのですが、時間の関係もありますのでここまで!もし興味のある方は大文字までお問い合わせ下さい。

それでは皆様、よい週末を~

執筆 大文字(だいもんじ)恭平


■これ重要やでっ!!
┗━━━━━━━━━

利益局面では期待値の高い行動を
損失局面では期待値の低い行動を

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