短期的には配当取りの実需買い、中期的にも企業ミクロに視点が移る
先週に続いて3連休明けとなった日本市場ですが、先週末に強含んだことをうけて続伸。
物色の中身も内需ディフェンシブ株が優勢、マザーズ指数などの小型株にも資金が流入してきています。
主力株、とくに景気敏感株の上昇に一服が出始めてきたと思いきや、実はその辺のシクリカルな銘柄も高値圏を維持していて物色がヨコに広がってきた印象です。
マクロ環境は各国の金融政策が出揃ってきたことや米中の貿易戦争の裏でドイツ経済が深刻な下振れに陥っていることなどを織り込みに行く中で、徐々に市場インパクトが薄れてくる頃合いかと思われます。
今後は様々な外部のリスク要因を織り込んだ上で、個別企業の要因、つまりミクロの部分に市場の焦点が移っていく時期になってくるかと思われます。
日本株は9月末の配当・優待取りの実需買いが入ってきやすい状況にある中で、米国市場はじきに決算発表前で自社株買いに規制がかかってくる日柄に入ってきます。
おそらく日米株式市場ともに高値圏で膠着しやすくなってくるとみられ、日経平均やNYダウが足踏みしている中で、個別企業が独自の物色要因で一段と買われたり、売られ過ぎ水準からの訂正などの動きもみられるようになってくるかと思われます。
つまり、上昇が続く銘柄を順張りでついていくか、既に底打ちが確認されていて戻り足が鮮明になってきた銘柄のトレンド転換、つまり逆張りで狙っていくのかの二者択一になってくるかと思います。
あすなろの無料コンテンツなどでも私が担当させていただいているものはそうした銘柄を中心にピックアップさせていただいております。
日々たくさんの銘柄ご相談をお寄せくださっておりますが、一つの銘柄選定のヒントとしまして出来る限り底打ちから3ヵ月以上が経過しているもの、200日移動平均線を上抜けてきているものなどを狙っていただくと、目先のパフォーマンスも改善しやすいでしょう。
足元では建設業や小売業といった幅広い業種で新高値を取ってきている銘柄も増えてきておりますし、企業の見るべきポイントを絞ってポートフォリオには強い銘柄のみを残していってほしいと思います。
先週末から出来高が増えているところでヤマト(1967)や以前の高値上ヒゲを回収してきたE・Jホールディングス(2153)などよくよく見たら面白そうな事業内容のものもありますので、ぜひ私とともにお宝株を探求していきましょう。
私自身もカバーしきれていない株も絶対にありますので、気になる銘柄があった際には遠慮なくご相談ください。
【 相 場 の 格 言 】
『素人がプロに勝てるのは時間である』
それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
ヤマト(1967)
E・Jホールディングス(2153)
執筆者:加藤あきら
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