本日のお取り組みもお疲れ様でした。

トランプ弾劾の報道で言ってる矢先からトランプ米大統領やってくれましたね。

先週末の米国市場では最近の米中協議に進展期待を持たせておいたところから対中投資を制限するトランプ砲を放ってきました。

米財務省は現時点での計画は無いと否定しましたが、中国企業のアリババやテンセントなどADR（米国預託証券）は大幅安になり、たしかMSCIで中国企業のエクスポージャーを増やす話もありましたので、機関投資家にとってはたまったものではない大きなニュースに発展してきそうな話です。

ただし、トランプ米大統領がいつものプロレスごっこの一環で対中交渉を控えている中での新たなカードを引っ張り出してきたにすぎないと考えることもでき、投資家としては一目散に株売りとする必要があるのかどうか疑わしいところです。

明日には建国70周年記念で習近平主席の演説を控えている中、影響の大きい中国市場は買い支えされているのか本日の値動きはさほどでもありませんでした。

また、あわせて注目された中国の経済指標ですが、製造業PMIは50ポイントには届きませんでしたが市場予想を上回り、反対に非製造業PMIは市場予想を下回り、マーケットインパクトとしては製造業の優位性が高まったと言えそうな結果だったと言えます。

このニュースをうけて最も影響が大きそうなソフトバンクG（9984）は下値模索から一段安となり、4000円に接近。

それに対して製造業に欠かせない素材の非鉄金属は上昇、半導体関連株はまちまちの動きになってまいりました。

全体でみれば市場は9/19に高値を取ってからの短期的な調整色を強める展開となりやすいかもしれませんが、極端にリスクオフとはなっていないようです。

それに中国株はむしろ上昇しておりましたので、日本株は月末の機関投資家のポジション調整の類だったのかもしれませんね。

あくまでも米中貿易戦争のゆくえは10/10～11にかけて行われる閣僚級協議が焦点となりそうですが、その直前まで中国は国慶節で休場（7日まで）となります。

日本市場にとってみればザラ場時間帯の判断材料が削られることにより、どちらかと言えばもみ合いとなりやすいのではないかとみられます。

一方で、日柄としては10月の2週目で中国市場が取引再開されるところから週末のSQ前後のところまでは要警戒としておかざるを得ないところになります。

出来ることならこの間に製造業の押し目を拾える余力は確保しておけばよいという風にも言えるでしょう。

いわば上記材料などから利益確定売りが出やすい局面での押し目買いが吉と出るか凶と出るかということになってくるのかと思いますが、おそらくは次回の中間決算発表時期のところでは業績の底打ち確認やバリュエーションの修正などで直近の高値を上回ってくることも期待できることでしょう。

まだ9月の配当権利が確定したばかりのところで慌てて売買する必要も無い局面ですが、強いて言えばコツコツと冷静に下値を狙っておくような抜け目なさが求められるのでしょう。

さすがに本日の新興市場の動きはコメントしないわけにはいきませんので取り上げますが、まさしくIPO株、ゲーム株のお祭り相場、そこにバイオ株物色なども加わってきました。

基本的には短期筋物色と呼ばれる需給相場とみられますが、日本エンター（4829）もコロプラ（3668）、GAMEWITH（6552）、オルトプラス（3672）、アクセルマーク（3624）などストップ高まで買われた銘柄がゴロゴロ出ました。

こうした銘柄群に飛び乗り飛び降りをするよりもダイヤモンドエレクリックHD（6699）、青山財産ネットワークス（8929）、ニチリン（5184）、日本精蝋（5010）のようなカッチリ系の銘柄に取り組む方が堅実と言えます。

少し刺激をプラスしたい人でもエヌジェイHD（9421）のような初動の範囲におさまっているものを監視しておいた方がよいと考えています。

短期急騰株に対して弱気に見る道理は無いですが、これから利益を狙う上でのお取り組みといった観点からはリスクリターンをきちんと計算した上でエントリーするかどうかを判断していく必要があるでしょう。

最後に、本日まで募集させていただいておりました【加藤あきらの三冠王銘柄】に関しましても多くのご参加を賜り感謝申し上げますとともに、今後に向けて強気で臨んでいただきたい銘柄です。
だからこそエントリータイミングを慎重に見極めて優位性あるポジション取りをしていただきたいと思います。


【 相 場 の 格 言 】
『自信こそが実績あるトレーダーに最も広く共通する特性である』

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
イヤモンドエレクリックHD（6699）
青山財産ネットワークス（8929）
ニチリン（5184）
日本精蝋（5010）
エヌジェイHD（9421）

執筆者：加藤あきら