好業績で上放れなるか、中間決算にかつてない注目が集まる
1.産業用の制御・計測・検査機器メーカーで、フィルム・シート制御、画像処理技術に強みがある。元々は鉄鋼・非鉄金属の生産ライン向けを中核事業として製品展開。従来の鋼板制御技術をスマートフォンなどの液晶パネルに用いられる樹脂シートや、食品包装フィルムなどの生産に応用化している。
2.業績面においては第1Q決算でプロセス事業のセグメントが大きく伸長し、大幅な増収増益で着地。ただし、受注残は前期末比92.0%となったほか、ウェブ事業における受注残も同77.4%と今後の受注高推移には注意が必要。一方で、検査機事業は増収、減益幅縮小と徐々に収益貢献の様相となってきており、新たに3本目の事業柱としての成長がみてとれる。
3.株価は10月に入って年初来高値を更新しており、底堅い推移がみられている。本格的に上放れするのは中間決算の内容をみてからとなろうが、上記の受注状況に改善がみられれば一段高の可能性は高いとみる。ただし、反対に受注の落ち込みが目立ってしまうようだと一転して調整入りする可能性もあるため、目先は打診買いで決算発表を待って本格的に取り組んでいきたい銘柄と言える。
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