株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-01-06 15:45:00

加藤あきらの投資戦略室

波乱の幕開け!?地政学リスクはむしろ仕込み好機を演出

今年の大発会も昨年同様に窓開け下落からのスタートになりましたが、日経平均は23000円を持ち堪えましたね。

昨年は20000円の水準から一時750円の下げ幅を記録し、休暇中の先物の様子からすると23000円割れまで突っ込むことも想定しておりましたが、案外、市場は冷静だったとみています。

昨年同様に明日からの自律反発でV字回復に期待を寄せたいところではありますが、今年はいささか事情が異なります。
昨日のコラムでも書きましたように、今年1年の中で見てもこの1月は警戒すべき月であると同時に仕込み好機となります。

ただし、タイミングが重要になるところで、スケジュール上では今週さっそく注目どころが目白押しです。

昨年末からの流れから見るとやはりオプションSQと台湾総統選挙の優先順位が高いですが、その他にも米国企業の決算やら経済指標やらがあって、さらに英ブレグジットの議会が再開したり、新たに加わったイラン・中東情勢の緊迫化含めた地政学リスクの噴出があります。

日経平均は2%程度下げて短期的に売り転換となりましたが、他のアジア株は意外にも韓国が1%程度、台湾も1%程度の下落で、中国にいたっては上海はプラス圏に浮上して年初来の高値をとってきています。

イランと米国の戦争突入が取り沙汰されているものの、マーケットの下落要因としてはそれほど影響が無いものとみて、むしろ調整させたい理由づけに利用されているだけともみられます。

米国にとってみれば、かつては湾岸戦争までやって中東地域におけるプレゼンスを高めることが重要でしたが、現在に至ってはそれほど中東産原油に依存しておらず、むしろ国家エネルギー戦略上ではお役御免と言えます。

反対に中国にとってみれば、この中東地域は一帯一路戦略の要所であり、影響力を高めておきたい地域になります。

つまり、米中対立の構図が香港、台湾、そして中東諸国にまで波及してきたとしていたずらに不安を煽るニュースが出てくることになるかと思いますが、これらは以前の北朝鮮ミサイル報道と一緒でほぼ出来レースだと捉えた方が投資ではうまくいくと思います。

それ以外の方向感としては、2日の米国市場が全てを物語っていたと言っても過言ではありません。
リスク資産が株式も債券もコモディティもハイ・イールド債も全般的に買われて、さまざまに市場最高値を更新しました。
これはつまり過剰流動性の金融相場、つまりカネ余りからバブル相場に発展していく“前触れ”とも言えるものでしょう。

あとは投資タイミングを上記の地政学リスクにあわせて仕込んでいくのが市場の上げ下げも利用できますのでオススメです。

単にわずかな値幅取りするだけではつまらないですから、出来るだけ大きな値幅を狙って中期投資が望ましいでしょう。

今から仕込むのは4月に向けての3~4か月スパンです。

とくに1月は20日・21日に日銀金融政策決定会合がありますので、おそらくここに向かって為替の円高が進行してくる可能性があります。
日銀が金融政策を変更するにはやはり大義名分が必要だからです。
また、政治的には財政出動とセットで行うポリシー・ミックスにつなげたいとの思惑も働いてくることでしょう。

さらに言えば、中東情勢を引き合いに出しながら安倍首相がいつ解散総選挙に打って出るか分かりませんね。憲法改正は安倍首相の悲願でもあります。
これらについてあれこれ投資家としての思いを巡らせても意味は無いですが、投資タイミングを計る上では役に立ちます。

新年早々に大発会から政治色が強まる相場展開になりましたが、逆に国際的な政治波乱を逆手に取ってリターン最大化につなげていきたいですね。
となれば、製造業は1/20前後が買い場となりますから、あとは決算スケジュールを見比べて決算発表の前で買うか後で買うかの違いです。

1月にがっつりと仕込んでいければ4月頃までは高みの見物とやらでもよいかもしれません。


≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆石川製作所(6208)[軍需]
7/19ご紹介から株価は53%UP!
昨年12/6に再び200日線をブレイク。
本日はストップ高で直近高値を更新。

◆新報国製鉄(5542)[鉄鋼]
11/12ご紹介から株価は16%UP!
しばらく横ばい期間が続いたが10月高値を更新。
指標面からも割安感が残り上値を期待できそう。

◆RSC(4664)[セキュリティ]
11/26ご紹介から株価は20%UP!
東京オリンピック2020のテーマ性意識か!?
突如の上放れで200日線にトライ。

◆イノテック(9880)[半導体商社]
11/25ご紹介から株価は15%UP!
先行指標の半導体でも商社系の好パフォーマンス目立つ。
昨年からの物色に変化の表れか?

◆サムコ(6387)[半導体]
11/18ご紹介から株価は93%UP!
昨年末に高値更新が記憶に新しい。
新年相場入り後も物色意欲の衰えを感じさせない。

◆エヌ・ピー・シー(6255)[機械]
9/3ご紹介から株価は1.7倍超え!
年明け早々に高値更新で再生可能エネルギー関連に注目か。
昨年末からの環境問題意識が高まる流れが加速。

◆メドピア(6095)[サービス]
11/14ご紹介から株価は23%UP!
為替の円高進行で内需株に優位な展開か?
需給良好でトレンドが崩れる不安を感じさせない。

◆マネーフォワード(3994)[情報・通信]
9/5ご紹介から株価は48%UP!
こちらも内需株物色を表す堅調な展開。
個人の資産運用ニーズ高まりを反映か。

◆バルテス(4442)[情報・通信]
11/29ご紹介から株価は25%UP!
チャート好形で物色本格化の兆し。
さらに出来高推移からは過熱感なく、上値を伸ばす気配。

≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★年末ジャンボ大儲け銘柄【特大賞】(****)
昨年末の流れからさらに上値伸ばして高値接近!
出来高も上々で物色意欲は旺盛な様子。
5Gテーマも追い風で本日の逆行高は際立っている。

★大抽選ウハウハ大当り銘柄【10倍銘柄賞】(****)
後場からの急動意で一気に200日線をトライ。
材料はまだ出てないだけに相場の初動になる可能性。

★だからやめられない低位株DX(****)
中東情勢の緊迫化で原油価格の上昇に連れ高。
公開後の高値更新し、見事に上値抵抗を突破!
売り物をこなして更なる上値トライに期待。

★仕事人の秘蔵銘柄(****)
年末のひと相場からひと息入れて再動意。
2ケタ上昇で上値抵抗ラインを突破!
出来高急増でこちらも5Gテーマが追い風に。

★レイワサムライ銘柄(****)
5G関連株ブームの中で着実に高値更新中!
見事『第2利確ポイント』を突破だがまだまだ続伸に期待。
時価総額大きめだが堅調な値動きが魅力。

★アルタイル☆銘柄(****)
昨年末の大納会、そして大発会と2連続で大幅高。
『第1利確ポイント』突破後も勢い衰えず。
5Gテーマとしても有望で、できるだけ利食いは引っ張りたい。

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【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
 あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆者:加藤あきら

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