株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-01-28 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

ウイルス騒ぎの株価織り込みは一巡、アジア休場明けで下げ渋り

一連のウイルス拡大騒動がようやく一巡してきたところだと思いますが、市場では相変わらず関連銘柄が賑わってますね。

その証拠に、今回の話で一気に売られた資生堂(4911)やオリエンタルランド(4661)、ピジョン(7956)あたりで陽線が立ち始めました。

旅行関連のANA(9202)や旅工房(6548)、エアトリ(6191)、ベルトラ(7048)、オープンドア(3926)などの面々も反発してきています。

ひとまず日本市場では株価への織り込みが完了してきたと言えますが、あとは当の中国が春節で休場中で、さらにこれを延長して2/3までとする発表までされました。

中国本土の前に香港市場が明日から休場明けで動いてきますので、これにある程度織り込まれるようなら徐々に相場としては収束に向かうとみています。

昨日休場だった韓国、シンガポールなど主要なアジア市場が動き出しました。
これによって昨日コラムで書いたアジア市場全体に対するヘッジ売りの対象になった日本株には、徐々に買い戻しのフローが出やすくなってくるかと思います。

ただし、あくまでも日本市場は今回のウイルス騒動で腰砕けになりましたように、決算発表前の手控えムードであることは変わらないということを肝に銘じておく必要があります。

必要以上に下げたわけですから目先の株価は単に戻りを試す動きであって、それ以上に買い上がる力は限られています。

昨日決算発表で売られた信越ポリマー(7970)の動きを見ましても、押し目ではしっかりと意思を持って買いが入ったように思いますが戻り幅は限られて全戻しには至っていません。

あくまでも業績を見ながら売られ過ぎたところだけを拾ったと言える程度でしょう。

その一方で、本日は業績が良さそうとの見立てで動いてきたのがサイバーセキュリティ関連などにみられるシステム系の企業です。
この動きが本当ならば、調整後の押し目買いから徐々に業績相場への移行を意識した動きと言えるのかもしれません。
本日は引け後に信越化学(4063)やウイルス物色で賑わいをみせてきた栄研化学(4549)、そして7月に当コラムでご紹介して株価3倍近くまで上昇した両毛システムズ(9691)などが好決算を発表しています。

ここからのシナリオは2つで、単に上がるか下がるかといった中でこの上がり方、下がり方のパターンを予め想定しておく必要があるでしょう。

まず1つ目は、ひとまずウイルス騒動が相場としては材料賞味期限切れから収束に向かい(ウイルス感染がこれ以上拡大しないという意味ではありません)、今回は調整完了から自律反発を逆張りで狙っていく戦略になります。

2つ目は国際情勢の流れから、今回の下げはウイルス要因以外のところから売り材料を見出し、これからの英国ブレグジットに伴う欧州経済の瓦解が鮮明になるにしたがって急落が実態に即して起こったと後から理由づけされるパターンです。
この場合、戻りは一過性のものとなり改めて売り直しで下値を攻められる可能性があることに留意しておく必要があるでしょう。

ただし、昨日も書いたようにそのまま暴落につながっていくものではなく、ウイルス感染拡大による中国経済への懸念に加えて欧州経済に対する懸念が噴出し、世界経済の景気回復の芽が摘まれてしまう前に米FRB、欧州ECB、そして特に日銀が協調して対応することで下振れを防ぐことに全力を注ぐとアナウンスメントされることとなります。

これによって、世界中に溢れ返っているマネーがさらに協調緩和策によって増強され、日銀が中央銀行最後の買い手となって控えている日本株がフォーカスされる流れになる・・・なんてシナリオが最もバブル演出の相場に近いのかもしれません。

まずは先行きを占うにあたって、今晩の米国市場、とりわけ債券市場とジャンクボンド市場がリスクオフに傾く前の水準に舞い戻ることができるのかどうかが注目されます。

このわずか1週間足らずの間に日経平均が1000円値幅で下落したのは、年末年始に続いて2回目と言えます。
これは今年一年を通してボラティリティが大きな相場になる可能性を示唆しているのかもしれません。

おそらく今後も折りに触れて世界中のいたるところからリスクが飛び出してくると思いますが、事故に遭って致命傷を負わないようにポジション管理を徹底して大相場に備えていきましょう。


≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆大幸薬品(4574)[医薬品]
1/8ご紹介から株価は最大37%上昇!
ウイルス感染拡大で『クレベリン』が話題に。
昨日の高値を抜け切れずに反落、ウイルス相場はひと段落か。

◆カイノス(4556)[医薬品]
11/28ご紹介から株価は72%上昇!
ウイルス関連の派生で検査薬に物色の矛先。
出遅れ物色だけに元気いっぱいだが賞味期限切れに注意。

◆ソウルドアウト(6553)[サービス]
11/25ご紹介から株価は25%上昇!
本日はシステム系銘柄が気を吐いたが、
勢いそのままに200日線突破なるか!?

◆日本精線(5659)[鉄鋼]
10/29ご紹介から株価は40%上昇!
売られても売られても上値を試すしぶとい動き。
出来高も増加で上伸期待できるか。

◆RSTECHNOLOGIES(3445)[半導体]
9/4ご紹介から株価は最大47%上昇!
10月末に高値を形成した後は調整含み。
3ヵ月の下落トレンドからそろそろアク抜けが近そう。

◆メック(4971)[化学]
8/20ご紹介から株価は最大58%上昇!
高値調整から本日25日線ぶち抜きで大陽線。
昨日から出来高が急増して意思のある動き。

≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★大口サードアイ銘柄(****)
高値保ち合いから上昇本格化!
足元の調整局面は押し目買いチャンス☆
半導体関連で本命視する同株には期待大。

★リアル・シークレット銘柄(****)
足元の25日線割れから出直りで再び上値を窺う動き。
半導体関連株の強含みから物色意欲が再燃。
無機化学に強みを持っており、株価はまもなく1.5倍へ。

★レイワサムライ銘柄(****)
株価1.5倍を達成してなお上値伸ばす。
足元で5Gの話題旺盛で調整知らず。
第3利確ポイントまで突き進みそうな勢い。

★大抽選サマージャンボ大当り銘柄(****)
株価1.5倍から調整をはさんで本日切り返し。
セキュリティ関連の銘柄が一斉蜂起。
人気テーマ再燃の動きかも!?

★ブルーインパルス銘柄(****)
市場でも注目度の高いドローン関連。
株価は最終目標まであと一息に迫る高値更新。
全体調整の最中も利益確定売りは限定的。

★短期「いいとこ獲り」銘柄(****)
足元の全体調整で仕込み好機を演出。
昨年12月に重要な動きがあり大口資金の影が。
リスクの低い初動から乗って大相場への発展期待大。

※【短期「いいとこ獲り」銘柄】とは?サイト内特設ページでご確認いただけます※

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【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
 あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
ANA(9202)
旅工房(6548)
エアトリ(6191)
ベルトラ(7048)
オープンドア(3926)
信越ポリマー(7970)
信越化学(4063)

執筆者:加藤あきら

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