緊急全体フォロー!!明日の英ブレグジットから2月下落相場との付き合い方
大袈裟だと思われるかもしれませんが、日経平均だけではありません!!
特に個人投資家のシンボルであるマザーズ指数が3%を超える大幅安、本日から再開の台湾加権指数は5.75%安で日経平均でみたら1000円を超える暴落です。
あすなろ会員の皆様、ポジションは大丈夫でしょうか??
誰しも無傷のはずは無いと思います。
普段なら狼狽売りは禁止!と言うところですが、今回は少し事情が異なります。
今からでも遅くはないのでポジションは縮小して、キャッシュポジションを高めにしておきましょう。
目先、2月の調整相場を生き残れれば“大丈夫”。
利益は後から期待以上のリターンで返ってきます。その根拠を改めて書いていきたいと思います。
今週に入ってからは乱高下の大きい相場展開でしたが、昨日までとはまたガラリと相場の雰囲気が一変しています。
今までのシナリオが崩れたとも言える下げ方をしましたから、これは注意が最大限の注意が必要です。
本日は昨晩の米国市場でFOMCが市場予想どおりに政策金利据え置きが決定され、緩和策は継続しているからこそNYダウは前日比小幅プラスで引けましたが、米10年債利回りが9月以来の1.60%を割り込んできました。
SOX(フィラデルフィア半導体株)指数も2%近い下げとなり、米ザイリンクスが10%を超える2ケタ下落となり、中小型株の下落が目立ちます。
まだ一昨日の安値を切れていないから良かったものの、おそらく今晩で切れてしまうようだと下落トレンド入りする可能性が出てきてしまいます。
今までのシナリオでは付加価値の高い半導体セクターが相場のけん引役として盤石の構えを築いてきたわけですが、これが崩れるとなると途端に景気回復への期待が削がれることとなります。
話を日本株に転じて、昨晩の米国市場の動きを受けて、なんのこととは無しに朝から多少の軟調スタートでした。
だいたい前場の10時台で下げは一巡して一昨日の日経平均安値の23115円を切れずに済んでいました。
ところが、WHO(世界保健機構)が今晩にも緊急会合を行うといったヘッドラインニュースが出てきたあたりから、非常事態を意識して下げが加速し、前場終値では23013円と断崖絶壁のところまで追い込まれました。
この売られ方はいつもと明らかに異なるものです。
何が違うかと言うと、昨日コラムでも取り上げたアドバンテスト(6857)が本来であれば買われて当然の決算内容であるはずが大きく下落したのが相場の違和感を感じるところです。
先物の売り仕掛けもあって、見切り売りが相次いだことも相場下押しの要因になったと思われますが、同じくけん引役だったソニー(6758)まで売られ、エレクトロニクス株の失速が鮮明になっています。
決算失望売りのスクリーン(7735)に至っては、ある程度売られる想定から売り一巡後に切り返しがあるだろうとみておりましたが、結局ストップ安まで売り込まれていますから相場の主軸となるべき銘柄がポキッと折れてしまった売られ方と言えます。
一方で、相変わらず売りの口実にされている新型コロナウイルス感染拡大の話題では、本日27銘柄のストップ高のうち、決算で買われたSHOEI(7839)などを除く25銘柄を数える事態となりました。
以前の北朝鮮がミサイル発射しまくりの地政学リスクで軍需関連銘柄ばかりが賑わったことが思い出されますが、本日は一連のウイルス相場が陽極まったとも言える買われ方をしています。
私自身は相場読みに対して、この買われ方、売られ方というのを非常に気にしていて、おそらく手口を見たところで分からないでしょうが、個人ではなく外国人のファンド売りが背景にあるとみています。
元々の手口から外資系が1月に入って昨年秋口からのロング(買い)ポジションを閉じているのが気にかかっており、1月の調整を年頭の相場展望レポートにも書いておりましたが、ここにきて思うことはこの調整の深さが想定よりも大きくなる可能性があると思っています。
と言いますのも、結局先週の日銀金融政策決定会合では政府の財政出動と歩調を合わせたポリシーミックスでの政策対応には踏み切りませんでしたし、本日の売られ方にしてもセリングクライマックスに達したとはとても思えないからです。
単に新型ウイルス感染拡大だけでこのような売られ方が続いているのだとしたら、中国の春節休みが2日まで延長されていますので、このあたりで下げ止まりの底が確認できるかもしれません。
それだとまだ良いのですが、上海などは9日まで春節の連休延長を通知していますので、遅くともこのあたりまでで安値をつけてくることになる可能性があるわけです。
ただし、これと重ねて先日コラムで申し上げた英ブレグジットの話や米国との貿易問題が欧州経済にとって打撃になることを忘れてはいけません。
私はウイルスよりもむしろこちらの方が本質的な売り要因の背景にあると踏んでいます。
市場が下げ止まりを見せれば、あとは株価の値幅ではなく、日柄の調整に移っていきます。
これはウイルス問題収束までの時間とも重なる可能性もありますが、市場ではおそらくそれよりも早くウイルス材料に飽きて別の話題に移っていくことと思われます。
まず、2月3日には米国で民主党予備選がアイオワ州を皮切りにスタートしてきますので、ウイルスの話題からは徐々に米大統領選のゆくえに移っていく可能性が高いとみています。
米大統領選における民主党候補者選びが左派のウォーレン議員なのか同じく左派のサンダース議員なのかは分かりませんが、直近の世論調査では左派のサンダース議員が巻き返しを見せてきていることが注目されます。
株式市場にとってはどちらも避けてほしいところですが、これが刺激材料になるようだと本日でもまだ要注意レベルだったVIX指数(別名:恐怖指数)が跳ね上がり、最大警戒レベルの20ポイントを突破することにもなりかねないでしょう。
これまでの加藤コラムの中でも例えば『1/27 ついに暴走が始まった過剰流動性マネー、今後の展開は決まった!』でも、今回の相場調整局面が2月下旬~3月にかけて底打ちしてくる可能性について申し上げましたね。
▼【加藤あきらの投資戦略室バックナンバー】▼
※詳細はコチラをクリック※
やはりここで調整がきたということは、市場のスケジュールから言っても“バブル相場”は近いところまで来ています。
バブル相場の直前には必ずと言っていいほど、このように一旦沈み込む場面、すなわち人間がジャンプする前の膝の屈伸運動のような現象が起こっています。
そして開催が危ぶまれていますが「東京オリンピック2020」の開催時期からみましても、この2月相場で調整から抜け出して大相場へと発展していくのは春頃になるものと推測されます。
と考えますと、この2月の下落相場を逆手にとった戦略が非常に大事になってくるとみられ、早くも今年の大一番になる可能性をイメージしておく必要があります。
そこで、タイトルに記した「明日の英ブレグジットから2月下落相場との付き合い方」としてはまず、少なくともキャッシュポジションの3割は必ず手元に置いておき、一か八かの勝負は避けておくことが重要となります。
言ったはずです、まだ“その時”ではありません。と。
人間ですから、本日のような理不尽な下げに巻き込まれると、普段冷静な人でもムキになって損失を取り返そうと焦ってしまい、ついついリスクを鑑みないで短期勝負に走りがちです。
そんな時にウイルス銘柄がバンバン急騰していたら手を出してみたい欲望が出てくるのが人の性です。
私が1/8にさらっと紹介したアゼアス(3161)もここまで急騰するとは思いもよらず、これは狙ってできるような芸当ではありません。
まず、こんな時だからこそいつもより冷静な取り組みが求められることを自覚しておきましょう。
そして、もし明日の相場が本日の下げの反動から買い戻し主導で反発するようなら、戻り売りでキャッシュポジションを充実させることを最優先させていきましょう。
損失が大きいから見るのもイヤになったと言って全部売る必要はありません。
これでは単なるヤケになった行動と一緒です。
自分の期待銘柄であろうとなかろうと、保有銘柄を広く薄く、それぞれのポジションを3割減らすことを“機械的”に行っていくことが重要です。
仮にここからの調整が浅いもので済めば、残した7割のポジションが回復してきますので万々歳ですし、連休明けの2/3がまた例のウイルスどうのこうので下げるのであれば、被弾するダメージは3割軽減されることになります。
信用取引でレバレッジをかけている方は何よりもまず信用維持率を確保することを最優先して追証が発生することの無いようにポジションの半分を手仕舞いすることを心がけておきましょう。
まだ今年に入って1か月も経っていないのですから、まずは生き残ることが大事です。
ウイルスの話が出てきた時に何よりもまずお伝えしたかったことは、この“生き残ることの重要性”でした。
人生としても、相場としても生き残れれば、上記の1/27にコラムで書いたような願ってもないチャンスを掴み取れることができると、少なくとも私は本気で思っています。
ぜひこの難局を共に乗り越えて“バブル相場”を戦っていきましょう。
最後までお読みいただいたことに改めて感謝申し上げますとともに、本日の『加藤あきらの投資戦略室』配信が大幅に遅れてしまったことにお詫び申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
▼【加藤あきらの投資戦略室バックナンバー】▼
※詳細はコチラをクリック※
【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆者:加藤あきら
無料新着記事
-
株価100倍候補銘柄あります!
アナリスト木村の銘柄研究部
(2024/11/28 17:00)
-
買収観測の住信SBI(7163)が急騰S高!+18.93%UP!
あすなろレポート〈夜版〉
(2024/11/28 17:00)
-
新たなデータセンター関連銘柄など3選
後場の注目株
(2024/11/28 11:30)
-
トランプの【次の銘柄】を予言いたそう
女株将軍アスナの「我に続け」
(2024/11/28 11:15)
-
[3銘柄アリ]世界が荒れ株価はどうなる?
株ドクターマサトの投資家診療所
(2024/11/28 10:00)