新型肺炎+半導体関連のダブル材料で出遅れ巻き返しが期待できる株
サージカルマスクを扱う同社はコロナウイルス関連の側面を内包するが、マスク以外にも衛生検査機材を取り扱い、中国との取引もある。また、MERS(2012年)やエボラ(2014年)、豚インフルエンザ(2009年)が発生した年はいずれも株価が年間上昇している。ここで特筆すべきは、別事業の半導体保護材料が世界で7割のトップシェアがあること。半導体業界の上向きな動向が今後の同社業績に反映されてくる期待もあるだろう。株価はコロナウイルス関連への物色で一瞬急騰したのみで現在は調整中。ここからの出遅れ巻き返しが期待される。
栄研化学(4549)
28日に決算発表済みで今期経常利益を22%上方修正、配当も増額という良い内容が出たにもかかわらず、外部環境の悪化と出尽くし感が先行し株価は下落。しかし同社は独自のLAMP法を利用した遺伝子検査用試薬・装置を開発しており、食品、環境、農業・畜産、植物といったこれまで遺伝子検査の実施が困難であった分野にライセンス許諾を含めて幅広く展開している。新型肺炎の検査キットの思惑もあることから全体相場が落ち着きを取り戻すとともに好業績の新型肺炎関連として買われてくる銘柄だろう。
プレシジョン・システム・サイエンス(7707)
本日午前、安倍首相が新型コロナウイルスによる肺炎の指定感染症指定に関し「わが国に入国しようとする者が感染症である場合には、入国を拒否する」との発言があった。検査機、試験薬を扱う同社に思惑が広がっている。厚生労働省は短時間で確認できる新たな検査法を空港や検疫所に導入する方針。パンデミック相場はマスクから検査機などへ循環物色されてくる可能性あり。
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