サブスク決算の攻略法「ケース:名刺管理のあの銘柄」
売上が大きな屈伸運動をしにくいので、基本的に成長ベースであれば投資対象としてはとても魅力的に見えるものです。
ですが、いくつかポイントをチェックしておかないと痛い目に合う収益モデルでもあります。これ、意外と見てない方が多い。
決算シーズン突入のタイミングですので、少しだけ触れておきます。
まず押さえるべきは・・・
【 広 告 戦 略 】
結論から言いますと「SEO」に偏っている場合は要注意。
攻略できれば広告宣伝費が安く上がるので利益率も向上し決算内容は一見≪素敵≫に見えるもの。
ただし、Googleアルゴリズムに嫌われた時点で立て直しはかなり難しいため、即死レベルの大打撃となります。
≪アクセス数激減?契約件数激減?収益悪化≫
どんなに強固な対策をしていても所詮はgoogle次第。あっさりと切り捨てられるのが当たり前の世界。私IT出身である為痛いほど知っているつもりです。
そうなった場合、企業の行動としてはほぼ1パターンで、慌てて広告を買いに行くことになります。それも大きな大きな買い物を。
しかしほとんどのケースでうまくいきません。
特に≪テレビCM≫なんかは、あらゆるPRと段階的に拡散していくフロー、或いは綿密なストーリーを描いて中長期的に効果を得るつもりで買わないと最大効果は引き出せません。これも意外と知られてませんがスポットではなかなか効果が得られないものです。
分かっていても、焦っている企業は冷静さを欠いています。神頼み的に「テレビCMで一発逆転だ!」と青田買いに走りがち。
かつて私が手掛けた●●●ドットコムは足元そのような状況に見えます。売られまくった後に再び買われてましたが、少し様子見たほうがいいでしょう。なりふり構わずCM打った分が、数字として回収できるか要経過観察必須。
という事で、好調に見える会社もまずは
・SEOに偏っていないか?
・広告費にいくらかけているか?
・偏ることなく多媒体に出稿しているか?
これが要チェックポイント【1】です。
次に見るべきは
【 解 約 率 】
これも結論から言えば、低いほど良し。
当然ですよね。
判断基準としては
・増加は×
・微妙な水準でのキープは×寄りの▲
・高水準でのキープは▲寄りの●
・解約率の減少は●
大枠はこの見方で。
注意すべきは会社によって数値の出し方がまちまちですし、プロダクトによっても動き方は違ってきます。
例えばSmart-HRは解約率が約「0.4%」で、数値としてはかなり優秀ですが、そもそも労務管理系は一度導入するとなかなか変えない、いや変えられない習性がありますので、これが「本当に優秀なのか?」の目線は持つべき。契約件数や発注元の業種に広がりはあるか?なども見るべきでしょう。
当たり前ですがポイントは2つ
・新規契約増加
・解約率減少
がベストです。
この2つのチェックポイントから見て強いなと思う会社・・・
かつて私が株価予測動画で取り上げた
昨年夏前のIPO【Sansan】
「早く言ってよ~」*名刺管理の会社
まず【 解 約 率 】
上場時の目論見書では解約率「0.73%」となっていて、それはそれは優秀でした。
上場後どうか?と言えば、直近1月14発表の説明資料では「0.54%」と更に低下していました。
2015年の段階では「1.22%」あったようですので、素晴らしい出来栄え且つ、まだまだ成長余地が有りそうですね。
次に【 広 告 戦 略 】
SEOに偏っていません。ご存知の通り上場前からメディア戦略に大きなリソースを投下してきました。2Qの発表が少し弱いのは広告費支払いがどん!とくるから。KPIが証明しているように高い費用対効果を生んでることが実証できている出費なので、これは【良い赤字】と言えるパターンです。
【解約率】と【広告戦略】の面から見ればひとまず成長ベースにいると判断し、保有してるならガチホでよろしいサブスク投資対象ではないでしょうか?
おまけですが、大会社の受注が伸びてます。つまり知名度向上とイメージ向上を得て、しっかりそれらを業績に寄与させてる。体力のいる株式公開も無事にシナジーをしっかり得ているようです。
ともあれ
動画で「名刺の完全データ化に期待」と話しましたが、私は引き続き同社にそれを期待しています。仮に実現したならブルーオーシャンを大航海でしょうね。
気長にウォッチしましょう。
というわけで人気のキーワード「サブスクリプション」も、そろそろ明暗くっきりしだす頃。
しっかり中身を見て判断を誤らないようお願いいたします。
不明な点は都度ご相談ください。
さぁ、コロナの下げで不安感一杯な方!
いらっしゃらないとは思いますが、もしもそうなら思考を逆転させるべし!
今は買い場!
物色せよ。
相場はあすなろ投資顧問と共に
執筆者:大石やすし
PS:【重要】紹介銘柄の一言目+α
●【キングダイヤモンド銘柄】
総合パフォーマンス--------
・合計8銘柄
・公開後38営業日経過
(2019/11/27~2020/01/30)
★高値騰落率 +278%
★安値騰落率 -35%
★現在騰落率 +125%
--------------------------
*エビデンス社内保存済み
●【購入者様だけが知る伏字コメント】
[★N]決算前なので再掲
いよいよ決算を来月に控える。11月中旬の3Q決算発表以降、株価は若干調整したものの下旬に自社株買い及び買付が発表されたことで急上昇し、現在まで調整が続いている。通期営業利益計画に対して3Q累計での進捗率が遅く、未達を懸念する動きと思われる。通期業績は2月中旬に発表される予定だが、来期業績のガイダンスが短期的な株価の動向を左右させよう。足元の値動きに気を揉まぬようお願いします。
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