株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-02-05 08:45:00

加藤あきらの投資戦略室

緊急全体フォローその6!危機回避で欧米株が反発、平常運転まであとひと息

昨日は買い戻し優勢から日経平均は23000円台を回復して終了。
時間外ではさらに増勢を強め、欧米時間に入るとリスク回避ムードはさらに後退しました。

最も顕著に表れたのが米10年債利回りで昨日の大引け時点では1.55%だったのが米国時間では1.60%台まで急伸。債券から株へと資金を戻す流れが鮮明化しました。

米国株はNYダウが一時は500ドル高まで大幅続伸となったほか、S&P500もナスダックも強く、ナスダックにいたってはテスラ・モーターズの大幅高も相まって最高値更新までしてしまいました。

このテスラは年初から株価が2倍以上になってますから、これを空売りしてた連中はたまらないでしょうね。

最も重要な指標としては、米10年債利回りが5%超の反発を見せたこと、ジャンクボンドが50日移動平均線まで回復したこと、そしてNYダウが25日移動平均線を一時ブレイクしたことです。
ただし、最後のNYダウは引け時点ではこの25日移動平均線を保てなかったので、信頼性としては若干薄まってしまいました。

本日の日本株は当然ながら反発が予想されますが、どのくらいの反発になるのかで平常運転に戻れるかどうかが試されることとなります。

現時点における25日移動平均線は23618円付近ですから、ここまでは難しいにしても前にお伝えした指数2%反発が見られるかどうか、仮に23000円を起点とした場合のターゲットは23460円となります。
これならザラ場中だと空売り筋の踏み上げも手伝って今週中にワンチャンスあるかもしれないですね。

いちおう昨晩の米国市場では中国の景気刺激策、大型資金供給が好感されて中国関連中心に大幅反発したということですが、何よりも焦点が当たるのは日本時間の11時に行われるトランプ米大統領の一般教書演説ではないかと思っています。

ここでトランプ米大統領が例の中間所得層への減税策など財政出動の話に言及がみられれば、米FRBも連動して緩和姿勢を改めて明確にしてくる可能性も高まりますし、今晩のラガルドECB総裁の発言も注目されます。

米国、EUと続けば残るは日銀も・・・となりますね。

一方で、短期的なリスクとしてはこのトランプ発言の中で中国のウイグル地区の人権問題に対する言及、あるいは制裁があるかどうかになります。
どうやら米共和党の上院議員がこの一般教書演説にウイグル民族の人権擁護を訴える活動家を招待したといったニュース記事もみられました。
もし、この中国の地雷に踏み込むようなことがあるとまた米中間の亀裂につながりかねません。

あくまでもボラティリティの高いトランポリン相場のようなものと捉え、短期的な動向に振り回されないように意識して取り組んでいきましょう。

本日も基本戦略としてはキャッシュポジションは3割を確保しつつ、米SOX(フィラデルフィア半導体株)指数が3.12%高と勢いづきそうな半導体関連株を中心に物色、あとは決算次第で通過したものから順に小ロットずつ拾っていく姿勢がよいでしょう。

昨日のパナソニック(6752)などを見ても決算を通過したものは素直に資金が向かってくることがお分かりいただけることと思います。

まだ決算を通過していないものは戻り売りが賢明でしょう。
とくに中小型株は決算発表日が本日から来週の14日にかけて集中しています。

とりあえずVIX指数が15ポイントを割り込んで平常運転に戻ったら、それ以外のものも取り組んでいくのもよいでしょう。

一昨日、昨日とこの2日間でマザーズ指数は安値から5%近く戻しましたが、それでもなお安値圏を脱しきれていません。
個人投資家の懐が回復してくるのは少なくとも25日移動平均線を回復してからになるとみられますので、需給の悪い新興株を押し目買いしたとて、遅れて切り下がってくる25日線に頭を抑えられて上昇しづらいと思われます。

この局面でリスク性の高い中小型株を手がけるのであれば、少なくとも25日移動平均線を上回っている株を中心に選んでいく方が得策と言えます。

本日は前場11時頃のトランプ米大統領の一般教書演説を焦点に、その後もリスク選好の動きが続くかどうかを見極めながらポジションを戻してまいりましょう。


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【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
 あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)

それでは本日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆者:加藤あきら

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