緊急全体フォローその7!危険水域脱して2/3の“1番底”が濃厚、このまま【節分底】となるか?
本日はリスク回避の動きから一転して買い方が勢いを増してきそうです。
昨日の日本時間ではトランプ米大統領の一般教書演説が行われている最中で為替ドル円が棒上げし、日経平均もそれなりの反発を見せましたが、23400円付近で上値が重い展開を強いられました。
ところが、時間外の17:00頃から内外の株式、為替、足元で弱含みだった原油まで一気に買われる展開となりマーケットの雰囲気が一変しています。
どうやら新型肺炎ウイルスの治療薬が開発されたとの報道からのようですが、WHO(世界保健機関)はこの事実を否定しています。
真偽のほどは分かりませんが、相場としてはこれによって反転の動きを見せたことは事実で、とくに米10年債利回りが1.65%近くまで急反発しています。
また、昨日なんとか50日移動平均線を回復していたジャンクボンドが上値抵抗ラインを突破しており、1/27と2/3でダブルボトムを形成したようなチャート形状になっています。
現状の株式市場では、2/3で一旦の底入れとみることができ1番底を形成したと言ってよいでしょうが、このまま上昇に向かうかどうかは、本日で半値戻しを達成し、すかさず「半値戻しは全値戻し」の相場格言どおりに高値へ舞い戻ることができるかどうかにかかっています。
最近の傾向としては、昨年10月パターンだと10/2、10/8にジャンクボンドが短期的なダブルボトム形成からその後のリスクオン相場に移行したパターンがあります。
一方で、昨年5月、8月のパターンだと同じようにダブルボトム形成からその後の反発は見られていますが、株式市場では2番底までの調整が深く出ています。
ここから株式市場の上昇シナリオを期待するのであれば、少なくとも来週中には日経平均・TOPIXともに高値更新してくる必要があります。
個人的に昨日の最も注目すべきニュースは米大統領選における民主党の候補者選びであり、アイオワ州で開かれた民主党党員集会で穴馬のブダジェッジ氏がまさかの得票率トップに躍り出てきたことです。
弱冠38歳の若さでありながら、ハーバード大、オックスフォード大を卒業して、戦略コンサル大手のマッキンゼーに勤務したのち、インディアナ州サウスベンド市長を務めた実力者です。
同性愛を公言する人権派の人物でもあり、民主党の隠し玉であった可能性もあるでしょう。
どうやらマーケットの一部では、民主党重鎮で急進左派のサンダース氏や権力者のバイデン氏ではなく、このダジェッジ氏がアイオワを制するようだと、トランプ米大統領の再選にとって非常に有利とみてリスクオンになったとの見方もあるようです。
いつの間にかマーケットは散々に振り回されながらもトランプ米大統領に期待している部分が大きいようですね。
ちなみに、昨日のトランプ米大統領の一般教書演説はマスコミの抜粋記事ではなく、全文訳をぜひとも一読しておいていただくとよいかと思います。
こういったものはよくただの実績アピールだとか人気取りで都合のよいことばかり並べていると批評されることが多いですが、私たちが現代の世界情勢を把握する上で大変貴重な内容になっていると思います。
▼昨年のものですが、こちらから確認できます
ドナルド・トランプ大統領一般教書演説 2019/2/5
今回のものは来週にでも全訳文があがってくると思いますので、ぜひ確認しておきましょう。
さて、本日はおそらく昨日書いた日経平均23460円を上抜けて始まってくることは疑いないでしょうから、リスクオンが期待できると思います。
ただし、昨日同様に寄りは売り方の買い戻しが殺到するはずですので、寄り天パターンになりやすいことも念頭に置いておく必要があります。
本日の戦略は昨日と同様で、需給の良い25日移動平均線を上回っているものを順張り、あるいは逆張りの場合にはせめて5日移動平均線を上回ってきているものを選別していきましょう。
最も最強パターンなのは11月以来の相場を反映する75日移動平均線を上回っているもので、これらは5日・25日・75日それぞれの移動平均線をプラス乖離しているものでスクリーニングをかけてみるとよいでしょう。
あとはセクターで優先すべき半導体、最近強含んでいたエレクトロニクス、そして中小型株だとIT・ソフトウェア系が増勢ですので、これらを中心に銘柄を物色していくとよいでしょう。
あと!ポジション管理はくれぐれも気を付けて。株式投資はギャンブルではありません。
いきなりフルポジションはその後の身動きを取れなくしてしまいますので、自分で自分の首を絞めることの無いようにポジションは徐々に増やしていくようにしましょう。
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【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)
それでは本日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆者:加藤あきら
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