株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2020-02-13 08:45:00

加藤あきらの投資戦略室

全体フォローその12!やはり出てきた欧州経済リスクと過度な悲観がもたらす“持たざるリスク”

昨晩の米国市場は3指数そろっての史上最高値更新!

昨日の日本株はソフトバンク(9984)が指数を主導して日経平均を132円押し上げ、これを除いても43円高でしたので全体としてはまずまずでした。

加えて、何より過去にソフトバンク株に掴まっていた個人マネーが雪解けになる可能性もありますので、これは個人投資家にとって損益改善の大きな意味を持ってくるのかもしれません。

ただし、注目と書いた中小型株はマザーズ指数が奮起したものの、個別では「SQ週の水曜日」とあってそれなりに波乱含みであったように思われます。

このコラムでは先週から買うなら半導体株中心と述べてきましたので、昨日は軒並み上昇の恩恵を受けた方が多いかと思いますが、全般的には広く浅く売られたと言えます。

全体の流れを重視すればしっかりと言えますので、本日は一部のハイテク株以外のところがしっかりとできるかが注目されます。

為替はドル円が110円台に乗せてきているので、本日にかぎって言えばいかにSQ前と言えど高値波乱は少ないとみています。

ここでしっかりと日経平均は24000円台に乗せてこれるかが非常に重要なところになってきますね。

昨晩の米国市場では中国関連のボーイングやキャタピラーなどもしっかりでしたし、SOX(フィラデルフィア半導体株)指数も無事に高値更新してきましたので、ここで一気にブレイクできないようだとまた上値の重さが・・・と市場のセンチメントに悪影響が及びます。

その証拠に日経ダブルインバース(1357)がまたも過去最大規模にまで積み上がってきており、ここから個人投資家がいかに市場の下落に期待(?)しているかが分かります。

ある意味、日銀よりも市場の下値を支えているのはこのベア型ETFなんじゃないかと思ってしまう程ですが、それだけ警戒感が強いということなのでしょう。

いちおう市場のリスクとしては、新型コロナウイルス「COVID-19」よりも以前に書いた“欧州経済リスク”が今度はクローズアップされてくる可能性があります。

あまり話題になっていないのが逆に気味が悪いのですが、ここ最近のユーロが対円、対ドル、対ポンドいずれにおいても弱含みとなっており、ドイツ株が高値更新しているのとは裏腹に欧州経済の弱含みを示唆する形になってきています。

あまりウイルスに気を取られていると、本質的な市場のリスクを見落とす可能性がありますので、以前見逃した方は、

『1/28 ウイルス騒ぎの株価織り込みは一巡、アジア休場明けで下げ渋り』
『1/30 緊急全体フォロー!!明日の英ブレグジットから2月下落相場との付き合い方』
『1/31 緊急全体フォローその2!新型コロナウイルスネタは終了宣言、前場10時半までの戻りに注目』
『2/4  緊急全体フォローその5!コロナウイルス・ショック一巡から様子見相場へ』

などを加藤コラムのバックナンバーから拾い読みしておいていただくとよいかと思います。

ただし、それを下支えする役割と期待されている金融当局の動きとしては、今度は下院で議会証言したパウエル米FRB議長から「必要なら政策手段を積極的に活用する」との発言がみられ、欧州のECBにおいてもラガルド総裁らが低金利政策を擁護し、各国政府に財政政策による景気支援をあらためて訴える動きを見せ始めています。

私は前々からこの金融当局の“鶴の一声”が市場の上値追いの源泉になることを申し上げてきたように、着々と舞台は整えられてきたと感じているところです。

大手証券会社のストラテジストレポートなどでも、米マクロ指標改善を背景に膨大な待機資金と積み上がっているリアルマネーが動き出した観測を言及しており、アンダーリスク状態にある投資家の動きだしに注目しています。

でなければ、2月に入ってからの新型コロナウイルスの感染拡大懸念が後退したからといって急上昇した株式市場の動きに説明がつかない、ということです。

市場ではいわば昨秋の入り口のような感覚、もっと長い時間軸でみれば2012年、2013年のアベノミクス初期頃の“持たざるリスク”を意識し始め、『リスクを取らなければならない状況で、リスクを避けてきた状況』を改善させる動きが出てきた可能性について言及しています。

つまり、市場の中で見えているリスク、隠れているリスクを改めて整理した上で、新型コロナウイルスの対応と同様に“正しく恐れる”ことが重要で、過度に悲観に偏ったり、見ないフリをしながら楽観に傾いたりといったことはかえって投資パフォーマンスを悪化させてしまうことにつながりかねません。

本日も米10年債利回りは程よく上昇、VIX指数も低下と比較的リスクを取りやすい環境に戻ってきています。
つまり、市場が落ち着いてきたことを示しているのです。

手前味噌ですが、【加藤あきらの真田丸銘柄】を募集させていただいておりますが、冷静さを取り戻した方はぜひ参戦をお待ちしています。

前回の『加藤あきらの三冠王銘柄』にご参加いただいている方には、優待割引チケットも配布されているかと思いますので、ぜひご利用くださいませ。

この機会を逃すと後々“持たざるリスク”で結局は高値を買わされることになるかもしれないですよ。

※【加藤あきらの真田丸銘柄】とは?サイト内特設ページでご確認いただけます※

▼【加藤あきらの投資戦略室バックナンバー】▼
※詳細はコチラをクリック※

【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
 あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)

それでは本日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆者:加藤あきら

無料新着記事

記事一覧へ

今ご登録で特典5銘柄+大石銘柄+5000ptをプレゼント!

今すぐ無料登録 クリック