日銀の政策期待が薄い日本株は一人敗け、エレクトロニクス株の強い売りは買い場か?
1月下旬からの市場軟調の最中でも、連日のように逆行高を演じて本領発揮してくれています。
同じ値上がり株でもウイルス関連銘柄でハラハラドキドキしながら保有するよりも安心感が違いますね。
とはいえ、資本市場全体を見渡して日本株の弱さだけが際立っているのは日本の投資家にとって頭痛の種ですね。
決算一巡から中小型株を中心に売りがかさむ中、主力株には2/14、2/17と2日連続で日銀のETF買いが入り、本日も含めれば3日連続ですがどうも力不足です。
日経平均はトリプルトップの三尊天井を形成した可能性について書きましたが、ここで抜け切れなかったことがアダとなりましたね。
今の日本市場の実態をより表しているのは公的資金が買い支える日経平均よりもマザーズ市場とみられ、中小型株は二番底を探りにいく動きとなっています。
世間ではコロナウイルスの感染拡大がトップニュースになり、以前から懸念されていた東京オリンピック2020の開催も危ぶまれるようになってきましたが、マーケットでは中小型株で含み損拡大に怯える投資家は最早それどころではないかもしれません。
コロナウイルスに感染せず生き残れたとしても、株式市場ではポジション管理を怠ると生き残ることができなくなってしまい、投資家としては死を意味するので当然ですね。
私が推している半導体関連株も本日は売り浴びせを食らってしまいましたが、基本的にはスタンスを崩す必要はないと考えます。
たしかに昨日の米アップルの1Q(1-3月期)業績見込みが芳しくないのはネガティブですが、電子部品株はこれまでだいぶ堅調でしたから程よい調整を迎えているところとみられます。
ただ唯一気がかりなのは、強靭な足腰を発揮してきたソニー(6758)が昨日、本日の2日間で一気に弱含んできたことでしょうか。
こうなってしまうと、エレクトロニクス株全般に株価下振れ懸念が出てきますので投資家心理が悲観に傾きやすくなってくるかと思います。
日本株はリスクオフになっていますが、資本市場全体でみればさほど悲観に傾いているわけではなく、いわば“日銀の政策発動催促”の相場であるとみてもよいでしょう。
日本は政策期待が薄いためにグローバルマネーから見切り売りが出ているのです。
仮にバブル相場となっても低位株や中小型株のまだ未熟な株は投資資金が戻ってくるのか懐疑的です。
主力株は比較的下げ渋りの動きを見せるのですが、中小型株はそうもいきません。
この中小型株も二番底確認からいずれ底堅い動きを見せるようになってくるかと思いますが、自身が何に期待して投資しているか分かっていないようなものはこの機会に見切りをつける必要があるのかもしれません。
これから日本に起こり得るリスクは新型コロナウイルスだけでは無いですから。
ここで不用意に書くことはしませんが、日本経済が大変な状況だからこそ今後の日本市場がバブルに突入する可能性があるのです。
思い起こせば2003年のSARSの時にも、同時期にりそな銀行に公的資金注入や再編でみずほHDが誕生したりと国難の端境期でした。
今回も政府が消費税増税を強行したことで、実際に消費の落ち込みはリーマンショック級となり、自爆テロで成長の芽を摘んでしまったところもありますが、こうした政治の流れは米国のトランプ政権しかり、マッチポンプの自作自演の感が否めないでしょう。
とくにWTI原油ETF(1671)の動きでも確認できますが、リスク性の高い原油価格は2/3前後をボトムに反発基調にありますので、今後は新型コロナウイルスだけではない部分に目を向けておく必要があるでしょう。
【加藤あきらの真田丸銘柄】にご参加の方には次回2/24の株座談会の中でも詳しく解説したいと思いますので、ご足労をおかけしますが奮ってお集まりください。
≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆大幸薬品(4574)[医薬品]
1/8ご紹介から株価は99%上昇!
ウイルス感染拡大で『クレベリン』が話題に。
株価2倍目前ながらさすがに利益確定売りか。
◆サムコ(6387)[半導体]
11/18ご紹介から株価は最大103%上昇!
高値から直近上昇幅の30%調整で下げ止まるかに注目。
半導体株は業績回復期待で押し目買い。
◆SUMCO(3436)[半導体]
7/11ご紹介から最大43%上昇!
米アップルが新型ウイルスによる1Q見通しに懸念を示し反落。
業績回復期待の大きい半導体株は上値を追わず押し目買い。
◆マブチモーター(6592)[自動車部品]
11/26ご紹介から株価は2月初旬から戻り歩調。
自動車向け電動ミラーでのシェアアップ。
コロナショック騒ぎで製造業弱含みの中、底堅い動きに注目。
◆イーソル(4420)[情報・通信]
11/14ご紹介から株価は最大68%上昇!
直近の決算で出尽くし売りに遭うも、調整時は狙い目。
今期見通し保守的だが、時間をかけて仕込んでおきたい。
◆三菱ロジスネクスト(7105)[輸送用機器]
10/31ご紹介から株価は60%UP!
上値が重いながらも高値圏でしっかり。
ただしモメンタム低下から利益確定売りも一考か。
◆東急不動産HD(3289)[不動産]
9/6ご紹介から株価は最大22%UP!
直近の決算発表前後で高値形成した後は調整。
下げ幅は限定的で押し目買い候補。
≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★ダイヤモンドテンバガー銘柄2019(****)
テーマ株でも新興勢力の実力株がじわじわと本領発揮。
昨秋から完全に上昇トレンドに転換して公開後高値を更新中。
『第2利確ポイント』を突破だが、利益を引っ張りたい局面。
★トップ・オブ・チャーティスト加藤銘柄(****)
とうとう株価8.45倍達成。
あすなろ有料銘柄ランキング第2位に浮上!!
半導体株の調整から3日続落だがもう少し引きつけたい。
★ラグジュアリーVIP権利銘柄(****)
こちらも3日続落ながらも押し目買い好機。
下値はこの50日線でサポートされるかを見極めて。
★大口サードアイ銘柄(****)
こちらも負けてられない半導体株の本命候補。
こちらは4日続落で25日線割れと弱含み。
ただ、押し目は積極的に追加買いを狙いたい。
★大抽選サマージャンボ大当り銘柄(****)
銘柄公開から1.5倍を達成♪
サイバーセキュリティ関連の実力株☆
再び『第2利確ポイント』を突破、新興株の軟調局面は押し目買い対応。
★レイワサムライ銘柄(****)
株価1.5倍を達成してなお上値伸ばすこの強さ。
昨日の高値更新から一転して反落。25日線サポートされるか。
ここで踏み止まれば『第3利確ポイント』到達も。
★あすなろ777銘柄(****)
相場軟化で仕込み場到来の2銘柄提供。
世界的な金融緩和が相次ぐ中、日銀は動くのか!?
バブル相場で恩恵を受ける銘柄は限られる!
※【あすなろ777銘柄】とは?サイト内特設ページでご確認いただけます※
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【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)
『最高のトレーダーは多くの独特な考え方をしている。
彼らはその一つとして、恐れずにトレードを実行し、また同時に軽率なトレードと恐怖心によるミスを防ぐ心構えを習得している』
(「ゾーン 相場心理学入門」より)
それでは本日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
WTI原油ETF(1671)
執筆者:加藤あきら
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