本日はこれまでの嵐のような動きが一旦止んで、凪の相場。

相変わらず朝方に高く始まると伸び悩む上値が重たい日本市場ですが、実は昨晩1173ドル高した米国市場でも似たような現象が起こっています。

全面高には違いなかったのですが、上昇を牽引したのはディフェンシブ株のヘルスケア、公益、生活必需品が目立ち、先の米アップルなどは高値を抜けずに小さい値幅に終わっています。

日本市場でも本日の値上がり業種1位は電気・ガス、2位は医薬品でディフェンシブ株が上位、その代わり手がかり難からゲーム株のイグニス（3689）やバイオ株のアンジェス（4563）といった材料株が一部賑わいをみせた感じです。

私の監視銘柄も主力の大型株でヤクルト（2267）や新型ウイルス対策の検出試薬開発に乗り出したと発表された島津製作所（7701）といったところだけが目立つ程度でした。

ちなみにヤクルト（2267）はウイルス騒ぎが出てきたあたりから免疫力を高めるために常飲するようにしています（笑）。

やはりこの日経平均はPBR1倍を意識、買い方は下に突っ込んできた時はバーゲンハンターが出動しますが上値は追わない、売り方は新型ウイルスだけではこれ以上売り崩すことは出来ないとみて睨み合いの状態。

株価水準では21,000円をはさんで揉み合いながら、日柄調整が必要ということなのでしょう。

上記の米アップルの動きにみられるように値幅が小さくなると、次に動きが出た際には上にも下にも大きく動く可能性がありますので、VIX指数にみられるボラティリティが依然高止まりの状況では警戒感もそれなりに強い状況と言えます。

いくらディフェンシブ株が上がったとしても上値は知れていますので、まずはハイテク株が本調子に戻ってくることが肝心です。

まだ粘り腰の富士通（6702）に期待したいところですが、ニチレイ（2871）、中外製薬（4519）などのディフェンシブ株がしっかりしているんですよね。

普段あまり使わないと思いますが新型ウイルス騒ぎが出始めたのが1/20頃ですから、だいたい30営業日前のことです。

日柄調整の間に短期売買でも積極的に仕掛けていきたいという投資家の方は、移動平均線を30日にパラメータ変更してこれを上回っているもの、需給が良好なものを中心に銘柄選びしていくとよいかもしれないですね。

≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆オリエンタルランド（4661）［サービス］
2/28ご紹介から株価は12％上昇。
市場のマネーが行き場を失い受け皿代わりの資金流入。
優待や安定感に魅せられた投資家が買いそう。

◆大幸薬品（4574）［医薬品］
1/8ご紹介から株価は99％上昇。
新型ウイルス「COVID-19」対策で『クレベリン』が話題。
ウイルス物色も一巡感あるが出遅れAbalance（3856）は本日ストップ高。

◆ショクブン（9969）［小売］
1/23ご紹介から株価は55％上昇。
宅配・中食・巣篭もりの切り口から急動意。
チャート形状良好な低位株。

◆すららネット（3998）［情報・通信］
12/27ご紹介から株価は52％上昇。
天井つけた感もあるが30日移動平均線は死守。
意外に押し目買い好機か？ただしサポート割れはロスカット必要。

◆ソウルドアウト（6553）［サービス］
11/25ご紹介から株価は30％上昇。
こちらは本日30日移動平均線を上抜けてきた珍しいパターン。
短期筋の利食いで上ヒゲも需給面は良化。

◆東京エレクトロン（8035）［半導体］
昨夏7/6ご紹介から最大50％上昇で1.5倍！
ハイテク株が持ち直してこないと始まらない。
アク抜けにはもう少し時間・材料が必要か。

≪あすなろ単発スポット銘柄のご案内≫

★あすなろ創業祭2020（****）
大波乱の2月相場から舞台は3月相場へ！
【あすなろ創業記念2020・大抽選会】結果公表
「大金星銘柄」「金星銘柄」ともに強気で買い♪

※【あすなろ創業記念2020・大抽選会】開催中！サイト内特設ページでご確認いただけます※

▼【加藤あきらの投資戦略室バックナンバー】▼
※詳細はコチラをクリック※

【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
　あなたは富を築くことができる。』
（マーク・リッチー）

『最高のトレーダーは多くの独特な考え方をしている。
　彼らはその一つとして、恐れずにトレードを実行し、また同時に軽率なトレードと恐怖心によるミスを防ぐ心構えを習得している』
（「ゾーン　相場心理学入門」より）

それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
ヤクルト（2267）
島津製作所（7701）
富士通（6702）
ニチレイ（2871）
中外製薬（4519）

執筆者：加藤あきら