株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-03-10 11:00:00

加藤あきらの投資戦略室

2016年からの株高シナリオは継続、とにかく本日は買い場

おはようございます。

2016年から続いてきた緩和バブル、これまでの前例に倣えば本日は買い場となります。

マーケットが最も荒れやすいとされる水星逆行期間は本日が最終日となってまいりますので、アノマリー通りであれば明日から相場も一旦落ち着きを取り戻して戻りを試してくる可能性が高くなります。

その根拠は下で示します。

先に対処法をお伝えしておきましょう。
本日恐怖をこらえて買い向かい、もし今晩の米国市場がまたもや崩れるのであれば残念ながら本日の買い付け分は売らなければなりません。

2016年以降の金融政策、大規模金融緩和などで実体経済よりも嵩上げされた株高シナリオが続く前提として、過去のショック安同様に高値から20%近い調整があったところから反発します。
これが、良い買い場だったね、と後から振り返られるパターンです。

一方、今晩の米国市場でジャンク債市場が続落して信用収縮の動きになった場合には、文字通りに「リーマンショック級の下げ」ではなく、「リーマンショックを上回る金融市場の逆回転」が起こってくることになります。

今のところ、平成バブル崩壊以降、2003年から続いてきた金融システムはまだ正常に機能しているとみられ、株高シナリオが完全に崩れたわけではありません

昨日の日経平均は▲1,050円の19,698円で引けましたが、時間外の先物では安値18,595円まで下落しており、米国時間における高値は19,200円付近でした。

昨晩の米国株は欧州時間で総崩れとなった欧州株に連れ安するとみられたところでサーキットブレーカー発動で取引が一旦中止となり、米国時間に入り下げ幅は▲2,000ドル超、CMEダウ先物は23,500ドル水準までの下落となりました。

VIX指数はリーマン・ショック時に次いで高値の62ポイントまで急騰しましたので、今日の寄付もパニック売りで安値を更新する銘柄が相次ぎました。

しかし、外資系の仕掛け売りの類はもうすでに昨日の段階で収まってきています。
ここからはむしろ今週末のSQを通過して壮大な買戻し相場につながってくる可能性があります。

今の相場で心に留め置きたいところは3つ。

まず、株式市場。
NYダウは先行して下げた日経平均と同様の下落率が20%近くに達したこととなり、これは2018年12月と同じ下落レベルと言えます。
昨日のコラムで書いたように定石どおりのショック安であればここで下げ止まりとなりますが、これまでは金融政策が下支えしてきたというのは日米ともに同じです。

今回も再三に渡って指摘してきましたように大規模な金融政策を講じなければ、鶴瓶落としとなってしまいかねないだけに最重要な注目ポイントとなってくるところです。

そして、債券市場。
また、もう一点は時間外の欧州時間でつけた米10年債利回りが史上最低の0.318%をつけた後、その後は0.6%付近まで上昇している点です。
これまでも述べてきたようにこの米10年債利回り低下にみられる債券バブルが終わったのかどうかが株式市場のゆくえを左右することになるため、今後債券が売られてきた場合にその資金が株式市場に流入して金利高とともに株高となるのか、あるいは債券安、株安、そして為替がドル高に振れるかが注目されます。

最後にジャンク債市場。
昨晩のジャンクボンドは前日の85.05ポイントから売られて80.28ポイントまで下落し、これもまた2018年末の80ポイントと同じレベルに達してきました。
今晩の米国市場を見ないことには何とも言えませんが、もし昨日・今日とセリングクライマックスとなり株高シナリオが継続するのであればこちらは反発することとなります。

最悪のシナリオとしてこれが仮に底値割れとなれば、株式市場でも金融政策を背景に株高を続けた市場環境にパラダイムシフトが起きて、2016年の大規模金融緩和を実施する前の水準にまで逆戻りすることとなります。

すでに株式市場では流動性が枯渇し板の薄いところに売り物が降ってきておりますので、瞬間的な株価は大きく上下することとなり、あとは積極的な買い手が出てくるかどうかとなります。

本日の買い場であることに違いなく、もしダメなら株は2~3年やめるくらいの覚悟で臨むべきタイミングと思います。

騙されたと思って少し拾ってみるのも良いでしょう。
もしダメなら冒頭にも書いたように明日に投げればいいだけです。

これまでも再三述べてきましたね、債券市場に集まっているマネーが株式市場に揺り戻されるだけで、投資家センチメントは急改善します。
今の株式市場はあっという間に株高シナリオに舞い戻ってくることだけ再確認しておいてください。


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【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
 あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)

『最高のトレーダーは多くの独特な考え方をしている。
 彼らはその一つとして、恐れずにトレードを実行し、また同時に軽率なトレードと恐怖心によるミスを防ぐ心構えを習得している』
(「ゾーン 相場心理学入門」より)

それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

執筆者:加藤あきら

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