株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-04-27 16:15:00

加藤あきらの投資戦略室

リスクオンでなくとも株価は上昇、理屈抜きで買いのシグナルか?!

ゴールデンウィークに突入して週明けの日本株は誰の目にも明らかな大幅高でした♪

朝方から高く始まり、終始一貫して上昇基調を辿っていることに驚かれる方も少なくないのではないでしょうか。
為替は円高に振れ、原油価格が下落していることからも決して手放しでリスクオンと言える状況ではありませんが、事実、債券は売られて株価は上がっています。
お金の流れが変わってきている・・・と考えた方が違和感が少ないかと思います。

それにしても本日は北朝鮮のミサイル発射観測などネガティブ材料も無いわけではないのですが、全くと言ってよいほど気にもかけずグングンと上値を伸ばしました。

北朝鮮にミサイル発射兆候

今再びの高値圏でこの上昇がまた“ダマシ”だったらと不安に思う方もいるかもしれませんが、この上昇のけん引役だったのが先週末に決算発表を行ったファナック(6954)やアドバンテスト(6857)である点が目を引きます。

まさしくどちらも景気敏感株の筆頭格です。こうしたリスク感応度の高い株が上昇を引っ張る場合には否応なく更なる上昇期待が加わってきます。

先日からのマザーズ銘柄が堅調だったことも同様かもしれませんが、これらはリスクマネーが入ってきている何よりの証拠です。

起爆剤となったのは、うーん、やはり日銀砲でしょうか。
マザーズ銘柄などには実際それほど関係がなくとも、やはり日銀マネーの存在感は大きいと言わざるを得ません。

日銀金融政策決定会合、追加緩和で国債無制限購入を議論(2020/4/26)

日銀 金融緩和の強化について(2020/4/27)

ポイントとしては、先週の段階から観測の出ていた国債無制限買入れや社債CP買入れ枠の拡大といった言わば禁じ手に近い政策発動がいよいよ実現に向かってきたこと。これはいいですね。

さらには事前に観測されていただけに、出尽くし売りとなるリスクも十分はらんでいたものが、むしろ買い材料視されたという市場反応そのものが重要なところです。

他にもペンス米副大統領が5月末までの新型コロナ終息について明言したことや、東京都における新規感染者数の増加が26日は2桁台にとどまった(13日ぶりに)ことなど、新型コロナウイルスがらみの不透明感が和らいだことなども多分に影響していることでしょう。

ペンス米副大統領、5月末の祝日までに新型コロナ終息すると予想(2020/4/25)

東京都、新規感染者数26日は72人、13日ぶり2桁(2020/4/26)

しかし、このようなニュースヘッドラインだけで急にリスクオンに傾くとは考えづらく、相場として大きな変化が出てきていると捉える必要があると思います。

現実的なことを申せば、やはりGW前の売り方がポジション調整で買戻していること、あるいはGW後の外出自粛要請が緩和されるかどうかはともかく先回りの買いが出動していることなどを考えるべきかと思います。

しかし、それを誘発したものが何なのか?ということを考えれば、やはり政策期待の面が最も大きいと考えます。

そして、もしそれが本質的な上昇要因であるならば、半信半疑のバブル相場がその姿を現して現実味を帯びたものになってきます。
日経平均が4/17の高値19922円、TOPIXが3/27の高値1459ポイント、マザーズ指数が4/20の高値765ポイント、そろって高値更新してくればその確信度はより高まることでしょう。

本日が4月の権利付き最終日でしたから、明日からは実質5月の売買となりますので、GW後の相場を占う重要な立会日です。どんな景色が待っているか非常に楽しみになってきましたね。

明日からはまた新しい単発スポット銘柄の募集も始まります。
今はまだ憶測に過ぎないですが、これはもう“理屈抜きで買い”の相場になってきているのかもしれません。

いざその時になって乗り遅れたと慌てなくても済むように、一方で持ち株が急騰しても浮かれずに気を引き締めて自制が効くように、心の準備は入念にしておきましょう。

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【 相 場 の 格 言 】
『人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
 あなたは富を築くことができる。』
(マーク・リッチー)

『最高のトレーダーは多くの独特な考え方をしている。
 彼らはその一つとして、恐れずにトレードを実行し、また同時に軽率なトレードと恐怖心によるミスを防ぐ心構えを習得している』
(「ゾーン 相場心理学入門」より)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

執筆者:加藤あきら

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