AI inside（4488）
手書き文字認識AI(人工知能)を開発し、印刷された文字や手書き文字を読み取るOCR製品をクラウド方式で企業に提供している。これにより領収書や契約書などの読み取りが可能となる優れものだ。既に地方自治体や個人情報の保護が重視される業界への導入も実現しており、さらにテレワークでの入力業務の一助にもなるため今後の契約数増加と成長期待がある。株価は昨日発表の黒転決算が好感され、上昇トレンド形成がより明確となっている。

カチタス（8919）
中古住宅の再生・販売を地方都市中心に全国展開。家具のニトリと資本業務提携も。今週発表した20年3月期決算では経常利益が前期比13.2％増の98.9億円で着地。さらに今期は微増ながらも6期連続の増収増益見通し。マンションが主軸の不動産業者とは異なり明るい展望が見受けられる。アフターコロナはテレワークの定着で都心に住む必要性がなくなり、仕事部屋を確保するために部屋数が多くて都心より価格が安い地方都市に戸建てを購入する動きが広がりそうだ。株価は暴落前の水準を回復し、踏み上げを誘って上値追いが期待できる状況にある。

ETSホールディングス（1789）
昨日は上期経常利益を予想の4.1倍に上方修正したと発表。送電線工事が主力事業で、昨年立て続けに発生した自然災害により電線工事が増加し収益が増加しているようだ。今後は5Gの普及局面に合わせて基地局工事の獲得にも努めており、5G関連としても伸びていく期待がある。上方修正の情報が漏れていたのか株価は昨日の発表前を目掛けて上昇し本日は材料出尽くしの様相だが、本日の決算発表を難なく通過すれば見直しの動きから再び上方向と見る。