強い、とにかく堅調な日本株の中でマザーズ指数が年初来高値を更新
コロナショックは完全に過去のものとなりました。
とくに驚きが大きいのは、昨晩の米国株が引け前に前日のモデルナ・ワクチンの有効性否定とトランプ米大統領発言によって400ドル近い急落をみせていたにもかかわらず、しっかりと切り返してくる地合いの強さです。
直近の経済指標悪化しかり、米中対立の激化しかり、悪材料が立て続けに出てきている中でも現実として買われているというのは相場として強いと認めなければなりません。
とくに新興市場では再びIPO株などに資金が入ってきており、資金の性格はかなり強気です。
一方で、日経平均などは続伸しましたが出来高は減少、セクターローテーションは進んでいるものの、力強さがいま一つでしょうか。
昨日の日経平均がその前夜の米国株が900ドル高にも反応薄でしたし、本日は昨晩の米国株軟化をふまえれば比較的しっかりと見ることもできますので、ここで帳尻を合わせた感じになりますね。
非常に違和感のある動きではありますが、とにかく強いということ以外何とも言えません。
本日の上昇セクターTOP3は1位:非鉄金属、2位:石油・石炭、3位:空運でした。
明らかに出遅れ業種・銘柄の水準訂正が中心なのはこれまでもお伝えした通り、この循環物色の流れにしたがって取り組むと利益がとりやすくなりますね。
それに加えて、先行業種の半導体株までも本日は一斉に再動意してきています。
どうやら関連株では中小型が中心ですが、レーザーテック(6920)は年初来高値をさらに更新しましたね。
そこで調整から抜け出す日柄としてはまだ早い印象がありますが、セクターローテーションで半導体関連の機械株を取り出してみたいと思います。
中国の影響を大きく受けやすいセクターですが、明日は上昇セクターに顔を出してくれるでしょうか。
代表的なダイフク(6383)やハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)は当コラムではお馴染みですが、危なげない動きで年初来高値をとってきていますね。
ではまず、逆にサイズ感の小さいところ、テセック(6337)、タカトリ(6338)、和井田製作所(6158)、ワイエイシイHD(6298)、このへんは時価総額が100億円未満とかなり小さいため、仮に市場がエネルギー不足でも持ち上がりやすいと言えます。
さらにイワキポンプ(6237)、マルマエ(6264)、TOWA(6315)、日本トムソン(6480)、シンフォニアテクノロジー(6507)が時価総額でだいたい300億円以下と手ごろなサイズ感です。
すでに先週の段階から話はあったのですが、直近で日銀が22日(金)に緊急の金融政策決定会合を行うといった報道が改めてクローズアップされてきました。
これが日本株の堅調さに直結している可能性も高いですが、昨晩のパウエル米FRB議長証言と一緒のパターンですね。
公式の金融政策決定会合ではない中でサプライズはあるのか?注目しておきましょう。
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【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
ダイフク(6383)
ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)
テセック(6337)
タカトリ(6338)
和井田製作所(6158)
ワイエイシイHD(6298)
イワキポンプ(6237)
マルマエ(6264)
TOWA(6315)
日本トムソン(6480)
シンフォニアテクノロジー(6507)
執筆者:加藤あきら
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