戻り鮮明なるもバリュエーションの評価余地はなおも大きい
プラスチック加工の大手で農業資材・建築土木資材・産業資材といった幅広い分野に事業展開し、半導体やFPD、IT・光学機器向けの塩ビ樹脂板のような高機能材でも高いシェアを有している。水災害対策製品や蓄光式階段床材「ルミセーフステップ」等の避難誘導製品といった防災・減災向け製品も扱っている。
業績面においては5/1に前期本決算を発表、売上高は前々期比7.4%減収、営業利益は同18.8%減益であった。高機能材・機能フィルム事業の不振が響いたとみられ、この両セグメントは下期より緩やかながらも回復を見込んだもののふるわなかった。他方の建築資材・環境資材事業はともに底堅い推移となったほか、期末の1-3月期YoYでは増益に転じていることにも注目しておきたい。
株価は3/13安値466円から鋭く切り返して3/27には戻り高値652円をつけた。その後はやや調整含みの期間が続いたが、足元でこれを突破してくると同時に200日移動平均線を含め全ての移動平均線を上抜けてきたことは大きい。需給面の良化で戻り足が加速する展開に期待したいところ。
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