NY株高を好感して続伸　20600円-20900円のレンジを想定

●20日のNY株式市場は経済正常化期待から買いが入り、反発。米コネチカット州で一部のレストランや小売店で営業を再開。条件付きながら全50州で新型コロナウイルスによる営業制限措置が解除され、全面的な経済活再開への期待感が高まった。ダウは一時、440ドルを超える上げをみせる場面もあった。また、米国内の原油在庫が予想外に減少したこと、バイオ製薬のイノビオ・ファーマシューティカルズが「開発中のコロナワクチンのマウスに対する実験で抗体の生成を確認できた」と発表したことも支援材料になった。
4月開催分の米連邦公開市場委員会議事要旨で、「米経済の下支えのため、あらゆる手段を用いる」ことでメンバーが一致して堅調に推移した。ナスダック指数は2月19日につけた過去最高値（9817ポイント）に接近した。

ダウ工業株　　　　２４５７５.９０（＋３６９.０４）△１.５２％
ナスダック　　　　　９３７５.７８（＋１９０.６８）△２.０８％
Ｓ＆Ｐ５００　　　　２９７１.６１（＋　４８.６７）△１.６７％

●グローベックスNYダウ先物6ドル安（執筆時）

●米上院、中国企業の米国上場廃止につながり得る法案を全会一致で可決。

●米国では、パウエル議長をはじめ米連邦準備理事会幹部が参加するオンライン討議が行われる。

●原油の限月交代が無事通過。限月交代で取引の中心が7月物となったNYの原油は前日比1.53ドル上昇。この日発表の週間在庫統計で米国内の原油在庫が予想外に2週連続で減少し、行動制限の解除の広がりによりエネルギー需要が回復するとの見方を裏付けたことから買いが優勢となり、終値としては3月10日以来。


★本日の日経平均はNY株高を好感して、続伸と読む。ＣＭＥ日経平均先物の終値は２万０７２５円で、昨日の東京市場の日経平均終値２万０５９５円と比べ１３０円高い水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物終値は２万０７２０円。

★日経平均株価のポイント
２万０７２５円　ＣＭＥ日経平均先物
２万０５９５円　昨日終値
２万０４４６円　７５日線


－前営業日（5/20）のおさらい－

●日経平均株価　２万０５９５円１５銭（＋１６１円７０銭）
高値２万０６８４円４６銭／安値２万０４５４円０３銭
値上がり１３９５／値下がり６８２／変わらず９３
新高値５８／新安値１
出来高　１２億１４４６万株
売買代金　２兆１７３０億円

●ＴＯＰＩＸ　１４９４．６９（＋８．６４）

●マザーズ指数　９０９．９８（＋２９．３６）
マザーズ売買代金 １８３０億円

●騰落レシオ（25日）121.38%

●空売り比率40.3％

●日経平均ボラティリティー・インデックス27.24まで低下

●前営業日のストップ高20日―20銘柄（気配含まず）

テラ・エコノス・ＹＳフード・スタティアＨ
山王・ソフトＭＡＸ・テクノマセ・トレドワクス
タカギセイコ・Ｍマート・ＢＡＳＥ・カイノス
ソフィアＨＤ・日アビオ・ピアズ・ＮｅｘＴｏｎ
ミクリード・東京計器・プロルート・マキヤ

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●今週の主な予定

21（木）
日 4月 貿易収支
米 5月11日週次 新規失業保険申請件数
米 5月4日週次 継続失業保険受給総数
米 5月 フィラデルフィア連銀業況指数
米 5月 マークイット製造業(PMI)速報値
米 5月 マークイットサービス部門(PMI)速報値
米 4月 中古住宅販売戸数

22（金）
日 4月 全国コア消費者物価指数(CPI)(前年比)
日 4月 全国消費者物価指数(CPI)総合(前年比)
欧 5月 マークイット製造業(PMI)速報値
欧 5月 マークイットサービス部門(PMI)速報値
中 　　全人代