騰落レシオ過熱で一服　20900円-21200円のレンジを想定

●26日のNY株式市場は3指数上昇。金融株や工業株などが上昇した一方、大型ハイテク株がマイナスに転じた。米バイオ医薬品のノババックスが新型コロナワクチン開発で臨床試験を始めたことや、製薬大手のメルクが2種類の新型コロナワクチンを開発すると発表し、ワクチンの早期開発による経済活動の正常化へ期待感が高まった。また4月の米新築住宅販売件数が前月比2割減の予想に反して増加したこと、5月の米消費者信頼感指数が前月から上昇し、ダウの上げ幅は一時700ドルを超えた。香港問題を巡りトランプ政権が「中国の企業や当局者への制裁を検討」と伝わり大型ハイテク株などがマイナスに転じ、指数も上げ幅を縮小して引けた。

ダウ工業株　　　　２４９９５.１１（＋５２９.９５）△２.１７％
ナスダック　　　　　９３４０.２２（＋　１５.６３）△０.１７％
Ｓ＆Ｐ５００　　　　２９９１.７７（＋　３６.３２）△１.２３％

●グローベックスNYダウ先物ドル28ドル安（執筆時）

★マザーズ売買代金が4年ぶり多さでアンジェスが大商い、過熱感で警戒水位域。昨日の売買代金は前日の1.5倍となる3288億円。創薬ベンチャーのアンジェスが約半分を占め1550億円まで膨らんだ。アンジェスが急落すれば一気にマザーズ全体へ売りが波及する可能性があるので注意。

★日経平均は今回のコロナショックで1/20から31.3％下げ、昨日で下げ幅の62.7％を取り戻した。

★本日の日経平均は騰落レシオ過熱で、一服と読む。ＣＭＥ日経平均先物の終値は２万１２７５円で、昨日の東京市場の日経平均終値２万１２７１円とほぼ同水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物終値は２万１２８０円。

★日経平均株価のポイント
２万１２７５円　ＣＭＥ日経平均先物
２万１２７１円　昨日終値
２万０７０９円　５日線


－前営業日（5/26）のおさらい－

●日経平均株価　２万１２７１円１７銭（＋５２９円５２銭）
高値２万１３２８円３４銭／安値２万０９１８円１１銭
値上がり１７３４／値下がり３８４／変わらず５２
新高値１０４／新安値０
出来高　１４億７２４６万株
売買代金　２兆５３２６億円

●ＴＯＰＩＸ　１５３４．７３（＋３２．５３）

●マザーズ指数　９５２．５８（－６．５５
マザーズ売買代金 ３２８８億円　活況

●騰落レシオ（25日）132.95%

●空売り比率39.1％

●日経平均ボラティリティー・インデックス26.51まで低下

●前営業日のストップ高26日―23銘柄（気配含まず）

手間いらず・オリコンＨＤ・ペッパー・インタトレド
エコミック・パシフィクＳ・ソーシャルワイヤー・桜ゴム
ヤマックス・サイジニア・アーキテクツ・コンヴァノ
大日光・ケミコン・フレアス・２４７・アディッシュ
Ｊリース・テイン・マーベラス・和心・鈴与シンワ・セレスポ

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●今週の主な予定

27（水）
米 4月 新築住宅販売戸数

28（木）
欧 5月 景況感指数
欧 5月 製造業景況感指数
欧 5月 サービス部門景況感指数
欧 5月 消費者信頼感指数確定値
米 4月 耐久財受注
米 Q1 国内総生産(GDP)改定値
米 Q1 国内総生産(GDP)デフレーター改定値
米 Q1 コア個人消費支出(PCE)価格改定値

29（金）
日 5月 東京都区部コア消費者物価指数(CPI)(前年比)
日 4月 有効求人倍率
日 4月 失業率
日 4月 鉱工業生産速報値(前月比)季調値
日 4月 小売業販売額(前年比)
欧 5月 EU基準消費者物価指数(HICP)速報値(前年比)
欧 4月 マネーサプライM3伸び率(前年比)
米 4月 個人所得(前月比)
米 4月 実質消費支出(前月比)
米 4月 消費支出(前月比)季調値
米 4月 コア個人消費支出(PCE)価格指数(前月比)
米 5月 シカゴ地区購買部協会景気指数
米 5月 ミシガン大消費者信頼感指数確報値