NY株高を好感し23000円回復　22800円-23100円のレンジを想定

●5日のNY株式市場は雇用統計の予想外の改善で大幅上昇。ナスダック指数は取引時間中の史上最高値を更新し、フィラデルフィア半導体株指数は過去最高値を更新。5月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比250万9千人増、失業率は前月の14.7％から13.3％に改善。市場では雇用者数が750万人減、失業率は19.8％に悪化すると予想されていただけに、ポジティブ・サプライズ。トランプ米大統領が「景気刺激策として大型減税を行う」と表明するとダウの上げ幅は一時1050ドルを超え、200日線を上抜けた。

ダウ工業株　　　　２７１１０.９８（＋８２９.１６）△３.１５％
ナスダック　　　　　９８１４.０８（＋１９８.２７）△２.０６％
Ｓ＆Ｐ５００　　　　３１９３.９３（＋　８１.５８）△２.６２％

●グローベックスNYダウ先物144ドル高

●先週末のNY市場では、雇用統計の内容が想定外の強さだったことからパウエル議長はマイナス金利の導入に否定的な見解を示している。マイナス金利の導入は期待しづらく、現行のゼロ金利政策の維持期間ならびに量的緩和の調整の有無などがポイント。

●OPECプラス会合
石油輸出国機構加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は6日に前倒しして開催し、6月末が期限となっていた日量970万バレルの協調減産を7月末まで1カ月延長を決定。


★本日の日経平均はNY株高を好感し、23000円回復と読む。ＣＭＥ日経平均先物の終値は２万３１４０円で、先週末の東京市場の日経平均終値２万２８６３円と比べ２８０円ほど高い水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物（夜間取引）終値は２万３１６０円。

★日経平均株価のポイント
２万４０８３円　年初来高値
２万３１４０円　ＣＭＥ日経平均先物
２万２８６３円　先週末終値
２万２５１２円　５日線

★海外投資家は年初から日本株（現物）を約3兆6千億円売り越し、先物との合算での売り越し額は8兆円を超えており、今後も買い戻しが続く可能性がある。


－前営業日（6/5）のおさらい－

●日経平均株価　２万２８６３円７３銭（＋１６７円９９銭）
高値２万２８６５円８８銭／安値２万２５６３円５６銭
値上がり１１５４／値下がり９４３／変わらず７２
新高値５２／新安値４
出来高　１３億９２１７万株
売買代金　２兆４５４２億円

●ＴＯＰＩＸ　１６１２．４８（＋８．６６）

●マザーズ指数　９９６．０６（＋５．３２）
マザーズ売買代金　１９３３億円　

●騰落レシオ（25日）138.52%　過熱

●空売り比率36.9％

●日経平均ボラティリティー・インデックス25.60まで低下

●前営業日のストップ高5日―13銘柄（気配含まず）

クレアＨＤ・テラ・エコノス・ＡＮＡＰ・ビーロット
ＤＬＥ・ＧＭＯテック・サイジニア・ズーム
アルチザ・タツミ・コックス・藤久

------------------------------

●今週の主な予定

8（月）
日 4月 経常収支
日 Q1 国内総生産(GDP)年率2次速報値(前期比)

9（火）
欧 Q1 国内総生産(GDP)改定値(前年比)

10（水）
日 5月 企業物価指数(前年比)
日 4月 機械受注船舶・電力除く民需(前月比)
中 5月 生産者物価指数(PPI)(前年比)
中 5月 消費者物価指数(CPI)(前年比)
中 5月 社会融資総量
米 5月 消費者物価指数(CPI)(前月比)季調値
中 5月 マネーサプライM2(前年比)
中 5月 人民元建て新規融資

11（木）
米 6月 FRBパウエル議長定例記者会見
米 6月10日 FF金利誘導目標
米 6月10日 連銀超過準備金利
米 6月1日週次 新規失業保険申請件数

12（金）
英 4月 国内総生産(GDP)予測値(前年比)
英 4月 製造業生産(前月比)
米 6月 ミシガン大消費者信頼感指数速報値
日 メジャーSQ　★株価指数先物とオプションの決済が重なり、需給の変わり目になることが多い