株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-06-08 15:30:00

加藤あきらの投資戦略室

循環物色で市場過熱感をほぐしつつ上値試し、日経平均は高値引け

先週末の米NYダウの1000ドル高はさすがに驚きましたが、雇用統計をめぐっては何やら議論が巻き起こってきているようです。
細かいことはともかく、「最悪期は脱した」という認識でよいのかと思います。

日本株も循環物色で足元の過熱感をうまくほぐしながら強い展開が続いていて、日経平均・TOPIXは高値引けでした。

こういう日の翌日は普段以上に注意が必要ですが、ただ足元の地合いの強さは別格です。マザーズ銘柄も物色の主役を入れ替えながら指数も上値を狙ってきています。

そう、全体的にしっかりしているのです。これは株式市場の中で一定の資金が循環しているだけでなく、株式そのものを選好して他市場から資金が向かってきていることを表しているのではないでしょうか。

前場も後場も高く寄り付いては利益確定売りで一旦上値が重くなるのですが、すかさずそこに担がれている売り方の買い戻し、そして押し目買いが入ってくる状況で、まさに今の相場の足腰の強さを象徴する動きになっています。

本日も主力株では鉄鋼株を中心に原油価格の上昇から資源関連などが買われ、半導体・自動車・電機・機械といったシクリカル系の銘柄もしっかりと買われています。

相場のサイクルを意識した投資家はまさに「今が攻め時」とみて強気でガンガン押し込んでいるところでしょう。

また売り方が苦しい立場に置かれているアルペン(3028)やカシオ(6952)、ニフコ(7988)などは信用倍率が低く、現在進行形で買い戻しのフローが出てきている様子です。

中にはハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)のように買い戻し一巡から「ストンッ」と落とされるような場合もありますが、こうした下げもいわゆる押し目買いのチャンスになってきますので狙っておきたいですね。

あとはどうやら低位株の物色が広がってきましたので、いくつか値動きの良いものを中心に監視を強めておいてもよいかもしれません。

低位株投資の難しさはボロ株が多数含まれますので、手がける上では引き際が重要となります。

ただ、コロナショックで売られただけで、内容的にボロ株とは一線を画すものの中から、投資対象を探していくというアプローチもあります。

この週末にざっと見渡した感じではクリナップ(7955)、エージーピー(9377)などが目につきました。

あとは最後に製造系から、日本シイエムケイ(6958)や大崎電気(6644)、中山製鋼所(5408)、ニチダイ(6467)、天昇電気(6776)などもまだ株価が安いうちにご紹介しておきましょう。

今週末はメジャーSQで相場が荒れやすいとされているわけですが、良い意味で荒れてくれれば上に値幅が出て暴騰パターンなんてのもあるかもしれません。

これまで落ち着いていた株が急動意してくるなんてことも想定されますので、中長期目線の銘柄も少し監視を強めておきましょう。

【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
アルペン(3028)
カシオ(6952)
ニフコ(7988)
クリナップ(7955)
エージーピー(9377)
日本シイエムケイ(6958)
中山製鋼所(5408)
ニチダイ(6467)
天昇電気(6776)

執筆者:加藤あきら

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