物色に変化の兆し、波乱含みの中でこそ芽を出す低位株
5日移動平均線は維持してなんとか上昇基調は継続も、アドバンテスト(6857)が突如として5%超の下げを見せたことは昨日のハーモニック・ドライブ(6324)並みに気持ち悪さを感じさせますね。
セクター別の騰落ランキングではディフェンシブ系が上位を独占して相場にやる気が感じられません。これらの要因は今のところまだ判然としないのですが、他市場から重要なシグナルが発せられています。
米10年債利回りが低下、昨日の0.93%⇒0.84%と急降下で債券買いに急旋回、為替もドル円が109円台半ばから108円を切るところまで急速に円高に振れてきました。
これをリスクオフのシグナルと捉えれば、直近の株高にブレーキをかけてきたことも頷けます。
ただし、実際の株価は日米ともに高水準を維持しています。
これはつまり株式市場とそれ以外の市場どちらかが嘘をついていることになります。
昨晩の米国市場を詳しく見るとNYダウは461ドル高の全面高に違いありませんが、そのうち寄与度の高い米ボーイングが急伸して12%超の急伸で170ドル押し上げています。
他方でナスダックも史上最高値を更新と非常に好調で、時間外の先物も高原状態が続いています。
やはり為替要因が日本株の重しになっているとみるべきでしょうが、単純に利益確定売りが出やすくなっているだけで下値をどんどん売り叩くといった動きにはつながっていません。
これまでの相場では本日のように反落したところの押し目買いが有効で、利益を積み増しすることに作用してきました。
ただし、ちょっと昨日の上昇分を打ち消してそれ以上に下落する半導体株の動きは少し気にかけておくべきでしょう。今週末はメジャーSQが控えていて、物色の変化もみられやすい時間帯に入ってきたと言えるからです。
あとはそれまでの海外勢が買戻しによる株高を前提に考えるならば、来週末の米国におけるメジャーSQ、「ウィッチング」までを一つの区切りとしてみることもできそうです。
どうやらこうした物色の変わり目では低位株が幅を利かせてくるようで、アクロディア(3823)やピクセラ(6731)、KEYHOLDER(4712)のような、仕手株との噂が絶えない銘柄が台頭してきています。
昨日も多少取り上げましたが、低位株の中にはエスユーエス(6554)やGMOアドパートナーズ(4784)なども500円付近のものもあり、この水準から急伸したパターンなのがジャストプランニング(4287)やワイヤレスゲート(9419)です。
他には中身の精査が多少必要かと思いますが、リズム時計(7769)やTOW(4767)、IMAGICAGROUP(6879)などクセが強そうな銘柄も多々あります。
目先の方向感が定まらないうちは低位株にも目を向けてみると、市場に逆行高して驚きの上昇を演じるものを探し当てることができるかもしれません。
そこであすなろでは本日より【ド短期低位株】の募集が始まっています。なんてグッドタイミングでしょうか。
6月は波乱も味方につけて利益獲得のチャンスをものにしていきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
エスユーエス(6554)
GMOアドパートナーズ(4784)
リズム時計(7769)
TOW(4767)
IMAGICAGROUP(6879)
執筆者:加藤あきら
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