製造業の市況改善で戻り強める動きに期待
PCB(プリント配線板)用ドリルにおいて世界最大手、直動軸受けや超硬エンドミルなどを製品展開する。他にも測定器や生体センサーなどにも事業領域を広げているが、製品販売数量は車載関連向け・半導体関連向けで約半分を占める。海外売上比率は63%だが、PCBドリルに関しては中国の需要量が圧倒的に多い。
業績面においては5/13に第1Q決算を発表、売上高は前期比1.8%減収も営業利益は同26.4%減益と落ち込み、あわせて上期予想を下方修正した。開示資料によると「パソコンや半導体パッケージに外出自粛関連の需要や中国での生産巻返しの動き、および次世代高速通信の整備に伴う新しい動きがあるものの、日本の自動車向けの最先端品需要の低迷や東南アジア・欧米向け需要の低迷を補いきれず」とあり、産業の全体像が窺えるようである。今後は自動車市況の回復と海外のビジネス再開がカギを握ることになりそうだが、最悪期は抜け出したとみてよいだろう。
株価は3/13安値2002円を底値にして段階的に水準を切り上げてきており、足元でも25日移動平均線をサポートに上昇トレンドを形成している。市場全体と比してそれほど過熱感も無く、信用好需給からも一段高が見込めそうだ。戻り高値を更新して200日移動平均線にトライしてくると売り方が降参して一気に買戻しの動きが強まる可能性もある。
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