調整局面での押し目買い妙味高まる国際優良株
ガラス繊維の世界的な競争力を有し、グラスファイバーの工業化に関しては先駆けである。自動車やスマートフォン、各種電子基板、樹脂膜、住宅の断熱材など幅広い用途に用いられる。血漿蛋白系の体外診断用医薬品ではトップクラスのシェアを誇り、独自性の高い機能性ポリマーも世界的に展開している。
業績面においては5/21に前期実績を発表し、売上高は前期比4.2%増収、営業利益は同0.5%減益とほぼ変わらない業績水準を維持。製造業全般に厳しい逆風が吹く状況下での実績としては非常に立派。5Gの本格普及を前に半導体および電子プリント基板の材料需要増が期待される。
また、好調な機能材事業では、高速大容量通信に必要とされる電子材料向けスペシャルガラス需要が膨らんでいるほか、ライフサイエンス事業も販売が好調を維持している模様。
株価は5/29に6100円をつけて年初来高値を更新、その後も上値を試す動きを見せたが利益確定売りに押され始めるとなし崩し的に値を消す展開となった。足元の地合い難から余計に調整しているとみられ、5000円割れは押し目買いの好機に映る。調整一巡後を見越して下値は積極的に拾っておきたい銘柄と言えるだろう。
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