日経平均、TOPIXともに窓を開けて上昇、日経平均は23000円台回復に王手、TOPIXは200日線の上抜けにトライしてきています。

昨日ハイテク株の上昇にも一服感が出始めたということを書きましたが、物色資金はバリュー株のリバウンド狙いに資金が移ってきているとみられます。

鉄鋼や機械など重たいセクターが戻りを強めているのが分かりやすい例で、全体の底上げムードを演出しています。

主力株はそれなりに空売りで抑え込まれてきた銘柄も多いかと思いますので、売り方の買い戻しも加わってくるでしょうから、この流れはしばらく続きそうですね。

新興市場では本日3つの銘柄が同時デビュー戦となり、KIYOラーニング（7353）、アイキューブドシステムズ（4495）、GMOフィナンシャルゲート（4051）どれも吸収金額は小粒ですので、新興株の需給自体を乱すことにはならないでしょう。

マーケットの方向感が出てきづらかったので、手っ取り早くIPOセカンダリー勝負に走る投資家が多いのか3銘柄とも終日買い気配です。

こぼれてきた資金の受け皿になったのは、直近まで調整してきた木村工機（6231）、フォーラムエンジニアリング（7088）など、今回の切り返しがホンモノなのかどうか注目されますね。

あとはグッドパッチ（7351）、ブランディングエンジニア（7352）、SPEEE（4499）などの直近IPO株と、需給良好なMACBEEPLANET（7095）ということになるのでしょう。

新興・中小型株の大きな値動きも個人投資家にとっては魅力に映りますが、よほどの短期トレーダーでないのであれば、実は中・大型株のダイナミックなうねりも資金を大きく突っ込める分、利益も獲りやすくなります。

とくにバリュー株が強まってきているということは、出遅れ株の物色ですので梯子を外されて急落といったリスクは少ないと言えます。

目先1～2週間は本日上昇した出遅れセクターに注目していきましょう。
値上がり上位業種は1位：鉱業、2位：機械、3位：鉄鋼、4位：不動産、5位：商社がトップ5です。
あとは明日以降の参考で6位：非鉄金属、7位：輸送用機器、8位：サービス、9位：陸運、10位：石油・石炭です。（※順位は執筆時点です。）

とくにここにバリュー株とは言えないサービス業が食い込んできていますので、ハイテク成長株以外のテーマ株などが息を吹き返してきているのかもしれません。

日本管財（9728）の急伸もサービス業というより不動産業に近いですが、業績期待を先取りしたものかもしれません。

あとは賛否両論ありますが政府のGoToキャンペーンが7/22～ということで旅行関連などにも物色の手が広がっているのかもしれません。手間いらず（2477）やKNT-CTホールディングス（9726）などが底値反発。

コロナ禍懸念でエンターテイメントや冠婚葬祭関連などは売られてきましたが、コシダカHD（2157）やイオンファンタジー（4343）、エスクリ（2196）、スタジオアリス（2305）、ツカダ・グローバル（2418）、ワタベウェディング（4696）などは売られ過ぎを意識した動きでしょうか。

以上のように、昨日も書いた半導体株などのグロース利食いからの資金の受け皿探しが注目どころですが、グロース株が終わりかと言えばそうではありません。

ソニー（6758）がさらに年初来高値を更新してきていることからも、全体的に底上げムードに変わってきていますので、強気で対処していきましょう。


【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
（ジョン・テンプルトン）

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
KIYOラーニング（7353）
アイキューブドシステムズ（4495）
GMOフィナンシャルゲート（4051）
木村工機（6231）
フォーラムエンジニアリング（7088）
グッドパッチ（7351）
ブランディングエンジニア（7352）
SPEEE（4499）
MACBEEPLANET（7095）
手間いらず（2477）
KNT-CTホールディングス（9726）
コシダカHD（2157）
イオンファンタジー（4343）
エスクリ（2196）
スタジオアリス（2305）
ツカダ・グローバル（2418）
ワタベウェディング（4696）

執筆者：加藤あきら