長期トレンドが上昇転換し上値余地が大きく拡大
有機化合物の受託研究・開発・製造を手掛けており、事業部門は機能材、医療、バイオの3つで構成される。少量多品種生産に対応した受託サービスでは、農業化学品、有機EL、機能性色素、半導体材料、太陽電池、機能性高分子、液晶、有機感光体など多岐に渡る機能材を手がける。
業績面においては5/13に前期本決算を発表し、売上高は0.9%増収、営業利益は53.7%減益で着地。機能材料分野の落ち込みを医薬・バイオ分野でカバーし、次期成長に向けた投資も果敢に実行した。これにより期末1-3月期は売上高が前年同期比24.3%増収も営業利益以下は40%強の減益となっている。しかし、今期見通しは増収増益で利益面は人件費増、償却増をこなした上での大幅増を見込んでいることから、業績期待感は十分。
株価は3/17安値954円をつけて4月末にはコロナショック以前の水準を回復、戻り売りの出やすい価格帯で売り物をこなして6/23高値1895円まで上値を伸ばした。6月下旬からの調整売りでやや水準を落としたが、上昇トレンドは堅持しており、需給良好で中長期トレンドも上昇入りしてきたとみてよいだろう。
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