来たる相場の転換日に備えよ、今週・来週は不要不急なポジションの整理を断
これは前回4月の決算発表をうけて急落した4/22に当コラム内でご紹介し、今回の決算では汚名返上のサプライズ上昇で一気に上値を伸ばしてきています。
上値が重いのを嫌気してか、朝方の買いが一巡した後の中小型株には幅広く売りが広がったようでしたが、その中で上昇したのは仕手株や低位株のような面々が目立ちました。
こういう現象が起こるということは相場の質としてあまりよくありません。
先週末の米国市場も小動きではありましたが、VIX指数が低下したことや中国の上海株が再び異様な上昇を見せていたにもかかわらず、日本株にはほとんど反応なく独自路線を歩んでいるようです。
どうやらここにきて政治の迷走がより前面に出てきている感じは否めず、新型コロナウイルスの対応方針は国と地方で足並みが揃っていません。
そのおかげで政策として期待されていたGoToキャンペーンもそれなりの予算を計上していたにもかかわらず、いま一つ市場の手がかり材料に欠けています。
それぞれの立場で異なる言い分がありますし、全員が納得するような答えを出すことなど最初から無理なわけで、それでも政治が決断しなければ前に進みません。
分かる人には分かるかと思いますが、それは国際政治の舞台でも同様にあえて迷走しているような状況で、どこも米中のゴタゴタに巻き込まれたくないのでやむを得ずコロナ騒ぎを続けているというのが本質でしょう。
とにかく今は焦っても仕方ありませんので、米中関係をはじめとする国際情勢の変化を待つのが賢明かと思います。
新型コロナウイルスの話題性から買われたアンジェス(4563)などが下げ止まりませんので、個人投資家のセンチメントを悪化させている点ではタチが悪いですが、マーケットがコロナ脳から解放されることで違った景色が見えてくるかもしれません。
次に世界的なパンデミックになるのは10月・11月で、コロナ関連として大相場になった銘柄は需給整理に時間がかかることでしょう。
すでに次のテーマは決まっていて、大きな相場に発展していく可能性のある銘柄がだいたい下値固めを完了させてきたので近々発表できるかと思います。
その名も【緊急・・・銘柄】で、マーケットの景色が変わることに備えておかなければなりません。
目先は過剰な期待も悲観も禁物で、とにかく淡々とトレーディングすることに徹するか、あるいは余分なポジションを整理することに注力しておきましょう。
≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆テラスカイ(3915)[情報・通信]
4/22の前回決算後の押し目でご紹介、83.08%上昇。
直近1Q決算はサプライズからストップ高交じりの急騰に。
テレワークで話題性も抜群、上場来高値更新から上値拡大にも期待。
≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★社長大石のトップ・オブ・オーナー銘柄(****)[電気機器]
予想外の1Q(4-6月)好業績見込みから動意。
見直し買いに売り方の買い戻しも加わってトレンド転換の兆し。
明日も続伸なら一目均衡表の三役好転で上値期待も。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
執筆者:加藤あきら
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