株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-08-18 15:00:00

加藤あきらの投資戦略室

“戦後最悪のGDP”はこれから迎える大相場の起点に

日本はお盆を明けたばかりでまだ商いが完全に戻ってきていない感じですが、日経平均は23000円をはさんだもみ合いになっています。

昨日発表された4-6月期GDPは前期比7.8%減、年率換算は27.8%減と戦後最悪の落ち込みを記録したわけですが、世界各国で緊急事態宣言やら経済活動の自粛・禁止やらで強制的に経済をストップさせましたので“戦後最悪”とか“リーマン超え”とか書かれていますが、単に「それはそうですよね」という感じでしょう。

週明けの日本市場は先週の懸念事項として書いていた週末の米中通商協議が、中国側からの『北戴河会議』が長引いていることを理由に延期され、ひとまずの懸念は後退しました。

正直言って何やら不穏な動きを見せてきた欧米勢の動きから、この外部環境の悪化を理由とした株式市場の売り浴びせを警戒してましたが、米国では崩れかけたナスダック指数なども再び史上最高値を更新してきましたので、米中問題以外の理由に目を向ける必要が出てきたと言えます。

米中協議がにわかに新たな日程に調整されて、直接的な売りの口実にされるというのも考えにくい中で、彼ら外資系のポジションがボラティリティをコントロールしながら大きな仕掛けを狙っているポジションは大きく変わっていません。

為替が再び円高に振れてきていますので、米金利にちなんだ債券・為替市場の動向から来るのか、もしくは再び資金が流入している金(ゴールド)・仮想通貨市場の動向も中国勢の動きと密接にからんでいるので要チェックです。

先週に引き続いてバンク・オブ・イノベーション(4393)やイグニス(3689)は値を飛ばす動きで、それはそれで良いとして本日の日本市場は米国株同様に日経平均やTOPIXが軟調の中でマザーズ指数が一気に高値更新してきました。

まさしく局所的なリスクオン相場ですので今はまだ投資家全体に恩恵があるわけではないですが、もしリスク性の高い商品を選好して資金が流れ込んでいるということになりますと、上昇の第2波目が本格化していく“前触れ”となります。

先週のコラムでは今週から全力の押し目買い推奨をしていますが、まだ慌てる必要はないでしょう。
相場の起点は得てして3月底値から相場が立ち上がったばかりの4月初めだったり、6/15、7/31のように一種の“ふるい落とし”を演じたところから始まってくるものです。

よって、“ブルトラップ”を利用して利益確定を行った次は売りの仕掛けを利用して仕込んでいく局面となりますので、何をもってボラティリティを高騰させてくるのか、「まさか」というのをしっかりと想定しながら取り組んでおきましょう。

一つ心配なのが国会の夏休みを利用して自宅静養中の安倍首相が慶應大病院で検診をうけたことが話題になっており、真偽はわかりませんが急速に健康不安説が再燃してきたことです。

元々持病があったにもかかわらず今回のコロナ対応に追われて散々だったと思いますので、非常に心配なところではありますがマーケット的には何とか踏ん張ってもらいたいところですね。

やはり長期安定政権というのは市場の不透明要因が排除されるという点では大事なことですし、何よりあの米トランプ政権と渡り合える「ポスト安倍」がいまいち想像できません。。。

アベノマスクやらGDPの落ち込みでアベノミクス以来の水準まで逆戻りしたと、政治の迷走を批判する論評も目立ちますが、投資家にとっては収益機会を逃さないようにするために淡々と準備を進めておくだけです。

バリューかグロースかの不毛な論争もありますが、重要なのは3月の時の底値でどれくらい資金を突っ込めたのか、その一点でパフォーマンスは大きく違ったのは明白でしょう。

昨日今日は様子見ムードですので上記の市場の動きにも大して意味はありません。次にくるフラッシュショックを仕留めることに“全集中の呼吸”を発動させていきましょう。


≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆エムスリー(2413)[サービス]
3/30ご紹介でついに株価2倍達成!
日経平均の寄与度トップで指数を下支え。
ウィズコロナで新興のメドピア(6095)同様に堅調展開。

≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★まんもす藤井。のゴールドメソッド銘柄(****)
様子見ムードの市場環境で上場来高値を更新。
直近の好決算を背景に上値追い期待も十分。
半年が経過する前に株価3倍超えも達成か。


【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆者:加藤あきら

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