止まらない米ナスダックの上昇、相場の天井は近いのか?
米国市場は1984年以来の5ヵ月続伸とお祭り騒ぎで、8月単月での上昇率はダウ工業株が+7.57%、S&P500が+7.01%、そしてナスダックは+9.59%と本来なら半年から1年かけて上昇するような上昇率を記録したことになります。
これを囃すようなマスコミの記事が出てき始めたということは…そろそろ感が漂うわけですが、今度は天井をどこでつけてくるのかが意識されてくるところだと思います。
足元では再び金(ゴールド)が買われ始めてきたことに加えてVIX指数が26ポイント台まで急伸してきていることから、プットオプションを手当して下げをヘッジする動きも出てきています。
日本市場では先週末の安倍首相による突然の辞意表明による安倍ショックで下振れしたところから戻りをみせ、日経平均は急落前の水準でもみ合い、マザーズ指数は米国のナスダックを模倣するかのように一段高への動きを見せてくれています。
市場では安倍首相の後継が誰に決まるのかが話題となっていますが、基本的に今の資本市場では日本というよりも株式では米国株、為替では欧州ユーロ、豪ドル、債券では米10年債利回りに加えて独10年債利回りもここ最近で上昇してきています。
今後はこれら重要なリスク資産の動きから上昇相場の継続を確かめながら取り組んでいくことが重要です。
個別株では好調なマザーズ銘柄を手がけるのが手っ取り早く短期勝負に持ち込めるかと思いますが、何よりも著名投資家で米バークシャーハサウェイを率いるウォーレン・バフェット氏が日本の商社株に初めて照準を合わせてきたというのが話題です。
言わずと知れた投資業界の生ける伝説とも言える彼が生涯で初めて日本株に資金を振り向けるというのですから、否が応にも日本株は世界の注目を集めることになるでしょう。
私にとってはこれはかねてからお伝えしてきましたように、バブル化現象が起きている米国株から、今後バブル化への道を進むことになる日本株へシフトする動きを現したもので、特段大きなサプライズではありません。
この報道をうけて昨日、そして本日と商社株の見直し買いがにわかに強まっていますが、今後はこのバリュー株投資家の動きが殊更に重要な意味を持つようになってくることと思われます。
マザーズのような成長株が買われる一方で、今まで放置されてきたようなバリュー株が見直されるようですと、特徴としては正反対で両極端な物色対象に資金が入るということですから、全体として底上げの動きにつながりやすいということになります。
とくに今週は米国が3連休前にアクセルを吹かして上値を取りに行く動きが続きそうですので、週末の動向に焦点を当てて利益が出ているものは利食いのチャンスとしつつ、割安に放置されているものは抜け目なく狙っていくとよさそうですね。
≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆伊藤忠商事(8001)[卸売業]
6/19にご紹介で株価20%UP!
割安に放置されてきた商社株に投資の神様が介入。
商社株の逆襲に期待するとともに他のバリュー株への波及に期待。
≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★ラグジュアリーVIP権利銘柄(****)
公開後の株価2倍達成で第3利確ポイントに到達。
ひと息入れて昨日・本日とさらに続伸。
次はいよいよ2006年の上場来高値が目標で上値追い。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆者:加藤あきら
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