レイバーデー明けの米国市場に期待で全体小高い展開
日本市場は昨日の下げ分を取り戻して小康状態、いくら欧州株が高くても今晩のレイバーデー明けの米国市場を確認しなければ、積極的に動くに動けないというのが実情かもしれません。
時間外のダウ工業株先物は200ドル高程度で、ちょうど9/3終値、9/4始値くらいの水準ですから模様眺めの相場です。
そんな中で物色が目立つのは、トランプ米大統領がコロナワクチンを10月にも実用化させることを示唆したからでしょうか、これを手掛かりにコロナ禍影響の大きいレジャーや旅行関連の銘柄が一斉に噴き上げています。
先日も米ファイザーが承認申請を行ったことが報じられましたが、これによって経済活動の本格再開あるいはマスク無しでの外出がはばかられるといったことが幾分マシになるかもしれませんね。
気の毒なことに今夏はマスクの影響からか熱中症の搬送者が相次いだとみられ、全体では前年同期比で下回っているものの、8月としては東京都内で過去最多にのぼったようです。引き続き体調管理には注意したいですね。
いよいよコロナパンデミックが終息し、経済活動の本格再開への期待が高まってきたというところで、本日はサービス業や食料品、不動産などが値上がり上位セクターに並んでいます。
またそれ以外に、中国経済の立ち上がりや自動車関連の出遅れ修正期待などで景気敏感株を中心に物色が横に広がりをみせており、セクター別では機械が下げているものの実際には値上がり株が多いという珍現象が起こっています。
昨日はトランプ米大統領が記者会見の中で中国との経済面でのデカップリング(切り離し)を辞さない構えであることを表明し、対中強硬姿勢を強めた割には今のマーケットは不可解な動きをみせていると言えます。
こうした悪材料をはねのけて物色の入れ替わり、つまり昨日書いたグロース株売り・バリュー株買いの流れが強烈に起きているとすれば、本当の意味での主役交代が起こることを表しているのかもしれません。
今晩の米国市場でもNYダウ工業株や輸送株が強含んで、ナスダックが弱含むといった現象がみられるとすれば、ポートフォリオの大胆な見直しを行っていく必要に迫られていると言えるかもしれませんね。
≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆ツガミ(6101)[機械]
6/19ご紹介から株価は33%の上昇。
8月初めの金利上昇局面から動意含みとなり年初来高値に接近。
ディープシクリカルの機械株が本格上昇なら製造業復活の合図に。
≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★ブラックダイヤモンド銘柄(****)
底値圏からの一気反騰で値上がりランキング入り。
コロナに苦しんだ企業のリベンジに期待。
ワクチン登場後の10月以降はより期待大か。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆者:加藤あきら
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