株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2020-09-18 13:00:00

加藤あきらの投資戦略室

4連休に入る前、そして連休中に確認しておきたいこと

外部環境は波乱含みですが日本株は底堅い推移が続いていますね。

今週末は9/21「敬老の日」、9/22「秋分の日」を含めて4連休となりますので、連休前のポジション調整はシビアに判断して連休明けにどんなスタートになっても柔軟に対応できるようにしておきたいですね。

大型連休に入る前に足元の市場環境を簡単におさらいしておくとともに、今後のマーケットが一段高するための条件を確認しておきましょう。

今の相場は以前お話しましたように政府のコロナ対策である財政出動、中央銀行の大規模金融緩和で流動性を供給し、これに新型コロナワクチン開発からもたらされる経済活動正常化への期待が株価を押し上げてきた、あるいは現状を支えていると言えるでしょう。

実際のところ、足元では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を指定感染症から外し、「Go To トラベル」を来月から東京発着旅行も対象に加えるなどの動きもみられていますね。旅行会社は今日の12時から割引対象商品の販売を開始するようです。

やはり経済は誰かがお金を使わないと回らないもので、個人が消費する、企業が設備投資する、政府が公共事業を積極化させる、など大きな主体は3つに分類されると言ってよいでしょう。

今回の「Go To トラベル」が経済活発化につながるかどうか、実は非常に重要なところです。
と言いますのも、企業の設備投資は徐々に底入れの兆しは出てきていますが、まだ回復不十分。。。

政府は各国で積極的な財政出動を行って給付金なども大盤振る舞いしましたが、米国では政策効果の息切れ感がそろそろ出始めてきている頃合いです。

だからこそ今の米国で共和党と民主党が追加コロナ支援策が中々まとまらないことは忌々しき事態と考えなければなりません。
これ本来ならば8月には決定しているはずの話でしたが、どうもこのまま決まらずに米大統領選に突入して、肝心の経済対策は大統領選後、、、つまり年末などにずれ込む可能性すら出てきている状況です。

これが意味するところは先ほど挙げた3つの主体のうち政府の経済対策に切れ目が生じる可能性が出てくるということ、そしてこれを補う上では中央銀行の金融政策にも注目しなければなりません。
ところが、先日の欧州ECBに続いて今週は米FOMCそして日銀金融政策決定会合が開かれましたが、結論を申せば追加メニューなし、つまり現状維持の判断で市場が期待するサプライズはありませんでした。

別にサプライズがほしかったわけではないですが、マーケットが現在の水準を維持するためには必要不可欠だったものです。

それくらい今のマーケットは不安定な綱渡りのところに立っていて、足元のロープの太さが次第に先が細くなっていくようなイメージを持たれるとよいかもしれません。

指標面で確認すると分かりやすいかもしれませんが、足元の日経平均のEPSは1,004円で、PERは23倍のバリュエーションがついています。

直近の米国株が9月初めを天井として、とくにハイテク株の米アップルなどを中心にナスダックやS&P500も調整が始まってきていますが、ここでグロース株が調整一巡して復活してくるか、あるいはバリュー株が全体を底上げしてくるか、どちらかが必要と言えるでしょう。

日経平均が本来のバリュエーションでPER14倍程度とした場合の水準はざっくりと14,000円です。
ちなみにPER16倍では16,850円、PER18倍では19,000円、PER20倍では21,050円で、この市場を支える先行き期待感が剥げてしまうとバリュエーションの修正が急激に進むことになります。

したがって、政府・中央銀行の動向、そしてコロナパンデミックもしくは新型コロナワクチンの開発状況の重要度は徐々に増してきていると言ってよいでしょう。

他方で、欧州あるいはインド、中東の諸地域で再びウイルス感染拡大がみられており、最近UAE・バーレーンなどアラブ勢と国交正常化が話題となったイスラエル勢は今日からロックダウンを3週間再開させる話が出てきています。

日本では段々と警戒されなくなってきた新型コロナウイルス騒ぎも、一方ではどうも今冬にまたパンデミックが広がる懸念の国も出始めてきたというわけです。

また今日9/18はユダヤ歴で言うところの大晦日にあたり、9/19は新年を迎えるようですからロックダウンはかわいそうに思いますけど。。。

噂レベルではまた中国発でウイルスが拡散されているとの話も出てきていますし、気をつけるに越したことはないのでしょう。

というわけで、マーケットの方も先ほど申し上げた相場上昇の条件2つどちらが欠けてもマズイ状況下で、政府・日銀が傍観あるいは動くまでの期間というのは十分に注意を払いながら取り組む必要があると思います。

とくにこうした大型連休前というのは休場で身動きが取れない状況でポジティブなニュースもネガティブなニュースも全部連休明けにまとめて消化しなければなりませんから、とても不確定要素が多くなります。

ポジションはここまでの上昇相場である程度利食い、戻り売りできているはずですが、持ち越すものはリスク許容の範囲にきっちりと調整しておきましょう。

連休後に無用な後悔をしなくて済むように、そして気持ちよく新規投資していけるように不要不急の株は整理して連休に臨むのが鉄則です。

場合によっては8月お盆の時のように、日経ダブルインバース(1357)やTOPIXベア2倍(1356)などで現物株のヘッジをしておく、急激なボラティリティに備えてVIX短期先物(1552)や日経VI(2035)などのETF・ETNのワンポイント使いなど工夫されるとよいかと思います。

「連休明けに上がったらどうするんだ?」との問いに関しては、あくまでもヘッジ目的です。信用取引のポジションは買いも売りも出来るだけ縮小させておく方が無難でしょう。

そして、もし上昇相場で始まってくる場合の解決策、これが実は今回【まんもす藤井。のラストサムライ銘柄】を募集しています。

連休明けの相場、攻略法について詳しくお知りになりたい方は『まんもす藤井。』宛にお問い合わせください。


≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆ウェザーニューズ(4825)[情報・通信]
6/11ご紹介から株価は60%の上昇。
好業績で新値街道を爆進中。
気象情報は災害対策、IoTデータなど国策Society5.0に関連。

≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★アメイジング低位株(****)
公開後の高値を更新し堅調な展開続く。
政府の公共事業投資にも深く関わり、上値期待大。
菅新政権発足で次の経済対策にも期待。

【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)

それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
日経ダブルインバース(1357)
TOPIXベア2倍ETF(1356)
国際のETF VIX短期先物(1552)
日経VIETN(2035)

執筆者:加藤あきら

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