NYロックダウンでも景気敏感株が強い背景にあるのは先行きへの期待感
米国市場がトランプ陣営にウイルス感染拡大懸念が広がったことと、追加経済対策をめぐる交渉が継続という期待とで綱引きしています。
この新型コロナウイルスの話題でNYがまたロックダウンとかになっており、おかげで米雇用統計なども注目が薄まり、9月分の非農業雇用者数の伸びがいま一つだったことなども大してネガティブな反応にはなりませんでした。
肝心の景気動向がしっかりと受け止められている中、追加経済対策の協議も気になります。
民主党のペロシ氏が法案を成立させた上で、航空支援をすることに前向きな姿勢を示し、航空各社に対するレイオフを保留にするように要請したとのニュースもありました。
これをうけてアメリカン航空やデルタ航空、ユナイテッド航空などが強い反発を見せたのですが、もしかするとコロナパンデミックの状況が状況なだけに、追加経済対策のうち一部だけでも先に成立する可能性もあるのではないか?との希望的観測も持てるようになってきたようです。
米国市場は3指数ともに反落でしたがだいぶ下げ幅を縮小、ハイテクのナスダックは▲2%超の下げでしたが、その一方でNYダウ輸送株20種にいたっては上記材料を手がかりにむしろプラス引けしています。
景気敏感株で構成される輸送株が堅調であったということは、仮にウイルスで一時的なロックダウンの措置を取られようとも、景気回復への期待は継続していると市場はみているということに他なりません。
本日の日本株も景気敏感セクターを中心に買戻しの動きが目立ち、前場の値上がり上位は1位:鉱業、2位:陸運、3位:鉄鋼、4位:保険、5位:海運・・・と鮮明です。
保険セクターは米国債市場での金利上昇に反応してきたというところでしょうか、これまでに何度もお伝えしてきましたように、日本株バブルの条件2つのうちその1つが「金利上昇」です。
10月はまだまだ油断が出来ない状況、とくに中旬ごろまではそんなサプライズ環境が続くと思いますが、1つ1つ着実に日本株バブルへの環境整備が進んできている印象をうけます。
トランプ米大統領の容体もあと10日程度、次に控える大統領選討論会も第2回が15日、ここは両党副大統領候補が出番、そして第3回が22日ですから、波乱のスケジュールはせいぜいあと2週間程度になります。
以前のコラムでも書きました、9月後半~10/19までの重要日柄と重なってくることからも、死角はありません。強気で臨んでいきましょう。
さて、当コラムで恒例となってきましたバリューお宝株さがしの旧財閥企業ピックアップですが、今回は安田財閥に属した企業をみていきたいと思います。
Wikipediaもついこの前まで募金広告が頻繁に出てきてましたが、出てこなくなりましたね。興味を持った方はぜひご自身でいろいろと戦前戦中戦後の日本の歴史を調べてみていただくと、より理解が深まるでしょう。
安田財閥は金融に強みを持った江戸時代の両替商からスタート、明治政府の太政官札にも手を広げていたというのですから、政府御用達商人というわけですね。
そんな安田財閥の流れを汲むのがまず中心的存在が金融事業ですから、旧安田銀行すなわち現みずほFG(8411)、明治安田生命保険(非上場)、旧安田火災海上保険すなわち現SOMPOホールディングス(8630)、東京海上HD(8766)などが名を連ね、さらに四国銀行(8387)、大垣共立銀行(8361)といった地銀も目に留まります。
他に不動産業の東京建物(8804)、ヒューリック(3003)、総合防災とくに繊維事業に強みを持つ帝国繊維(3302)、倉庫事業の安田倉庫(9324)などもあります。極めつけはベアリングメーカーの日本精工(6471)のような製造業も含まれてバラエティに富んでいますね。
やはり今のところは値動きに派手さはみられませんが、この状況下で私がこうした銘柄群をご紹介するのには深いワケがあります。大きく資産形成を望まれる方は株式市場の本質を理解していただくとより納得した投資をしていただけることでしょう。
最後にお知らせとなりますが、本日はあすなろ単発スポット【必殺ダークホース銘柄】の募集最終日です。日本株バブル云々の話の前に手っ取り早く儲け話に乗りたいという方は、残り時間も少ないですから駆け込みでお申込みください。
≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆ピースリー(6696)[電気機器]
4/17ご紹介から206%上昇で3倍超えを達成。
5月の200日線打ち返しから夏場の調整をはさんで反騰態勢に。
調整期間で大口がたんまり仕込み一気に買い上がってきた!?
≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★クイーン・オブ・テンバガー銘柄(****)
先週末のストップ高から続伸で第2利確ポイント到達。
材料好感で一気にストップ高、本日は出来高膨大。
高値シコリを抱える上ヒゲには注意。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
SOMPOホールディングス(8630)
四国銀行(8387)
大垣共立銀行(8361)
東京建物(8804)
ヒューリック(3003)
安田倉庫(9324)
日本精工(6471)
執筆者:加藤あきら
無料新着記事
-
その銘柄、まだ騰がると思っていますか?
取り組み注意銘柄
(2024/11/27 17:00)
-
パワーファス(5950)がストップ高で株価2倍!
あすなろレポート〈夜版〉
(2024/11/27 17:00)
-
歌舞伎揚げを1枚プレゼント
億男W直伝 勝利トレード攻略法
(2024/11/27 17:00)
-
即完売で最高売上の銘柄など3選
後場の注目株
(2024/11/27 11:30)
-
いよいよこの銘柄の話をする時が来た
女株将軍アスナの「我に続け」
(2024/11/27 11:00)