全体下げの時こそ仕込みチャンス、注目セクターをピックアップ
注目していた為替動向は英ポンド、欧州ユーロともに売られはしましたが、さほど大きなインパクトにはつながっておらず、米国市場でもトランプ米大統領の追加経済対策をめぐる協議で妥協の姿勢を示した途端に戻しましたので、大きな波乱にはならずに済んだと言ってよいでしょう。
本日はユニクロのファーストリテイリング(9983)が4.5%近く上昇し、1社だけで日経平均を110円以上の押し上げがあり、その他多くの採用銘柄が売られている状況を覆い隠したとも言えます。
この週末はとくに英ブレグジットのゆくえはもちろん、昨日は英ロンドン、仏パリが新型コロナ再拡大でロックダウン、スペインはロックダウンしませんでしたがマドリードでは非常事態宣言が出されており、欧州中心にニュースを注目しておきたいですね。
もし週明けの月曜に早速動きが出てきた時は押し目買いのチャンスになるかもしれません。
米国ではトランプ米大統領が大手ハイテク企業を批判し、主流メディアと組んで反トランプを後押しするなら230条SNS保護の廃止を示唆。
さらに米国務省もアリババ系の金融会社アント・グループに制裁をかけるとして、決済システム「アリペイ」にメスを入れてきたとみられ、これはなかなか米国でビジネスをする中国企業や中国人をはじめ400万人以上の米国内利用者にとってはショッキングな話かもしれません。
アリババと関係の深いソフトバンクG(9984)にとってはネガティブ材料ですが、これも本日時点では大きな下げにはつながっていないことから、日本株は外部環境の影響を比較的受け流していると言ってよいでしょう。
この10月中旬からの波乱はオクトーバーサプライズをはじめ、“警戒すべきもの”ではありますがそこはむしろ“買い場として利用すべき機会”と捉えておくべきです。
そこで割高なグロース株に向かうのではなく、あくまでバリュー株に照準を絞って安値拾いしていくのが得策だと思います。
ガラス・土石セクターなどには前から注目していますが、そろそろ頃合いじゃないでしょうか。
AGC(5201)や日本板硝子(5202)、日本電気硝子(5214)をはじめ、住友大阪セメント(5232)、ノリタケ(5331)、日本碍子(5333)、黒崎播磨(5352)など渋めの銘柄から広く名が知られた銘柄までバリエーション豊かです。
また特異な技術を持っているクニミネ工業(5388)やニチアス(5393)などもここから楽しみになってきそうで期待できます。
せっかく為替を見ながらだったのでエレクトロニクス分野の中小型株を中心に、FA関連のシンフォニアテクノロジー(6507)や電車向けパンダグラフで有名な東洋電機製造(6505)、コネクタのI-PEX(6640)、アナログ電源のトレックス・セミコンダクター(6616)など、少しずつ相場が立ち上がり始めて一旦押し戻されたようなところは押し目買いに良い機会かもしれません。
一番大事なのは確保してある余力のペース配分で、10月はまだ半分折り返したばかりのところですので、下旬に向かって弾切れとならないように徐々にポジションを増やしていくようにしましょう。
≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆日本ゼオン(4205)[化学]
10/2ご紹介から21%の上昇。
本日引け前に業績上方修正を発表で配信後の高値を更新。
年初来高値1369円を視界に捉え始めた。
≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★あすなろ創業祭2020[金星銘柄(****)
公開後の高値更新で43%上昇、第3利確ポイントが視野。
業績拡大期待は継続で、チャートもまさに美脚。
電子・半導体向け物流に強みを持ち、上値余地も十分。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
日本板硝子(5202)
日本電気硝子(5214)
住友大阪セメント(5232)
ノリタケ(5331)
日本碍子(5333)
黒崎播磨(5352)
クニミネ工業(5388)
ニチアス(5393)
シンフォニアテクノロジー(6507)
東洋電機製造(6505)
I-PEX(6640)
トレックス・セミコンダクター(6616)
執筆者:加藤あきら
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