不安定化が目立つ世界情勢で平穏保たれる日本株の底力にこそ刮目せよ
物色の手がかりになっている米国の追加経済対策をめぐる交渉のゆくえに関してはいつもの通りといった感じですが、先週末の米ボーイングに対する安全確認の材料から関連大型株が一斉に噴き上げたことが市場センチメントの改善に大きく貢献した感じがします。
直近で軟化が目立っていた重工3社のほか、東レ(3402)や横浜ゴム(5101)などが一時5%を超える上昇を見せたり、鉄鋼や非鉄金属などの景気敏感株が軒並み目立った上昇をしてくれました。
東邦亜鉛(5707)は相変わらずしっかりでしたが、大阪チタニウム(5726)や東邦チタニウム(5726)が久しぶりにけっこう反発しました。
あとは低迷が目立つ電線系も古河電工(5801)、住友電工(5802)、フジクラ(5803)、昭和電線(5805)、東京特殊電線(5807)、タツタ電線(5809)などいろいろありますが、おおむね調整一巡となってくるかもしれません。
やはり先週の景気敏感のバリュー株は押し目買い好機だったと言えるでしょうし、単に短期的な逆張りが成功したかどうかよりも安値拾いできた玉は中長期的にも圧倒的な優位性をもたらしてくれるはずです。
今日で先週末に100ポイント割れとなった騰落レシオが再び100ポイント台に乗せてきたわけですが、売買のボリュームなどはさほど膨らんでおらず、やはり市場ではまだ慎重スタンスが続いている、そんな中での本日の上昇劇でした。
おそらく米大統領選挙を控えて選挙戦は混戦模様が続いている状況の中で、民主党が背後で蠢いているとされる左派集団の暴動、それに対抗して熱烈なトランプ支持層の極右集団が衝突しかねないカオスな米国内の事情からしますと、下手に動けない投資家の事情も何となく理解はできますね。
米国内での暴動や政局の混乱は内乱状態に近いものになりつつあり、実際のところは民主党の支持層はBLMやアンティファだけでなく、リベラルの仮面をかぶった共産主義者が多く含まれていると言われています。
いわゆる中国共産党のアングラマネーは様々な支援団体を通じて反トランプ陣営にかなり流れ込んでいるとされ、人的にも情報操作にも暗躍している模様です。
今週の米大統領候補のテレビ討論会では政策的な話に加えて、この辺の黒い資金のつながりに対してどれくらい踏み込むのか、バイデン候補に大きな疑惑があるウクライナ・ゲート、チャイナ・ゲート、オバマ・ゲートなど世界史を揺るがしかねない重大な事実が白日の下にさらされる可能性すらあります。
単なるスキャンダルでは片づけられない不正疑惑で、米大統領選挙のゆくえだけでなく世界の現在の在り方なども大きく揺らぐ可能性もありますので、ひとまず大きなヤマ場を越えるまでは焦らず、怯えず、淡々と押し目狙いで仕込みに徹しておきましょう。
≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆日本ゼオン(4205)[化学]
10/2ご紹介から22%の上昇。
業績上方修正を発表で配信後の高値を更新。
年初来高値1369円が目前に迫るも利食い売りで陰線。
≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★あすなろ創業祭2020[金星銘柄](****)
公開後の高値更新で43%上昇、第3利確ポイントが視野。
業績拡大期待は継続で、チャートもまさに美脚。
電子・半導体向け物流に強みを持ち、上値余地も十分。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
横浜ゴム(5101)
東邦亜鉛(5707)
大阪チタニウム(5726)
東邦チタニウム(5727)
古河電気工業(5801)
住友電気工業(5802)
フジクラ(5803)
昭和電線HD(5805)
東京特殊電線(5807)
タツタ電線(5809)
執筆者:加藤あきら
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