米追加経済対策のゆくえに注目、売り方の買戻しが加わり景気敏感株が大きく上昇
民主党のペロシ下院議長はどうも米大統領選挙の前で20日を交渉期限としていた話が、合意するかしないかの期限ではなく、条件変更して整える期限だったのだと説明を加えて煙に巻きましたが、何にせよ早めに決定してほしいところです。
トランプ政権側も歩み寄りを見せ、2.2兆ドル超の追加対策規模を受け入れる姿勢を示しましたので、あとは両党が速やかに合意して正式決定を待つばかりのところまできています。もう一息ですね。ここからが長くないと良いのですが。
そんな中迎えた本日の日本市場では景気敏感株が一斉に噴き上げました。
日経平均の上昇はさほどでもないですが、値上がりセクター上位の景気敏感株は鉱業の石油資源開発(1662)、鉄鋼の東京製鐵(5423)、大同特殊鋼(5471)、海運の日本郵船(9101)、輸送用機器の東海理化電機(6995)、武蔵精密工業(7220)など信用需給が良好、つまり売り長の銘柄ほど上昇が大きかったように思います。
つまり、本日は売り方の買戻しが中心であったとみられ、とりわけ1Q業績で厳しい見方から空売りの対象とされたような景気敏感株に買い圧力が強まった1日であったと言ってよいでしょう。
実際のところでは追加経済対策の全面的な成立には疑問が残る反面、以前話題にのぼった航空業界への支援など一部を早期成立させるといった落としどころは米大統領選の前であっても期待できるかもしれません。
マーケットではどちらにしてもいずれやるんでしょ。みたいな楽観的な姿勢もみられているんじゃないかと思えるほどに動きが出ています。それが債券市場です。
米10年債利回りは昨日の0.7%台半ばから0.830%まで急伸、完全に追加財政出動を織り込みにいく動きで、しかもトランプ政権側がまさか2.2兆ドル満額の案をのむということであれば只事じゃないといった感じで上昇しています。
これは日経平均の水準感で見ているだけだと分かりにくい動きで、もしこれらが景気敏感株を刺激する明らかなサインなのであれば、おそらくこれからグロース株からバリュー株へのシフトがより鮮明になってくるはずです。
これは以前から指摘してきたことですので、当コラムの読者の方でしたらもう着々と準備を整えてきているところかと思います。
あとは相場の変わり目となるところでよく見られる現象というのは、幕間つなぎ的に低位株が勃興してくることです。
グロース株が頭打ちになり、かと言ってバリュー株へすんなりシフトするのは実はなかなか難しいことで、脳内での大胆な転換が必要です。
とくに値動き重視の投資家などは上値の重たい大型株などに手を出しづらいですから、かえってリスクを余計にとって低位株などに資金を振り向ける傾向が強くなります。
最近の米国市場でも“ロビンフッダー”と呼ばれる新興投資家が勢力を伸ばしつつ、リスクを顧みずに高リスク取引に手を出し始めたことが話題となっており、中でも1日に数十%も値動きが出る低位株を好んで手がけているようです。
実は低位株の取扱いは相場上級者でも難しいと感じることが多く、中でもテクニカル分析がどうとかではなく、ファンダメンタルや資金の出入りも含めて銘柄の見極めが非常に重要な要素となります。
よって、今回はあすなろでも個人投資家の方がどうせ低位株をやるなら本気の勝負で!といったところで【超低位株・極】の募集を断行しています。
これがすごいところは目先の材料で20~30%とりにいく、あるいはひと相場に乗って2~3倍狙いでも良いのですが、その先、つまり最終目標株価15倍を狙うストーリーが他の低位株とは一線を画しています。
同じ資金が入る過程でもその低位株の背後に控える資金源の存在で株価シナリオは大きく異なるもので、大口の野望が大きければ大きいほど大化けする相場に発展しやすいと言えます。
個人投資家はそれをコバンザメ投資して利益をいただくやり方に徹するわけですから、どうせなら20倍、30倍にもなりそうな話で10倍を狙っていくのが最も現実的と言えるかもしれません。
10月・11月の大きな転換期を迎えて国際金融資本の動きも慌ただしくなってくる頃合いかと思いますので、ここは思い切って【超低位株・極】に資金を投じてみてください。
最近の日本経済新聞にも取り上げられて、材料動意する瞬間もそう遠くないかと思います。
≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆ツガミ(6101)[機械]
6/19ご紹介から68%上昇、直近10/13ご紹介からも13%上昇。
10/16に業績上方修正を発表して一段高。
10/13から7連騰で新値街道まっしぐら。
≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★加藤あきらのゴールドメソッド銘柄‐PREMIUM‐(****)
銘柄公開後から早速2ケタ上昇、戻り高値も更新。
今週に入り3日続伸で売り方の買戻しで上昇加速。
景気敏感株への本格資金流入もお楽しみ。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
石油資源開発(1662)
東京製鐵(5423)
大同特殊鋼(5471)
日本郵船(9101)
東海理化電機(6995)
武蔵精密工業(7220)
執筆者:加藤あきら
無料新着記事
-
その銘柄、まだ騰がると思っていますか?
取り組み注意銘柄
(2024/11/27 17:00)
-
パワーファス(5950)がストップ高で株価2倍!
あすなろレポート〈夜版〉
(2024/11/27 17:00)
-
歌舞伎揚げを1枚プレゼント
億男W直伝 勝利トレード攻略法
(2024/11/27 17:00)
-
即完売で最高売上の銘柄など3選
後場の注目株
(2024/11/27 11:30)
-
いよいよこの銘柄の話をする時が来た
女株将軍アスナの「我に続け」
(2024/11/27 11:00)