決算通過で物色意欲高まる、戻り本格化へ
世界トップシェアのタップをはじめドリル・エンドミル・ダイスなどの精密切削工具を手がけており、いずれも高いシェアを握る。主に自動車や航空・宇宙、建機産業向けなどに製販一貫体制を敷く。一般機械加工業や金型産業などは汎用品の拡販で海外市場開拓に注力する。
業績面においては10/9に第3Q決算を発表し、売上高は19.2%減収、営業利益は62.9%減益となり、6-8月期における営業利益は赤字に転落した。注力分野である自動車、航空機の産業全体の落ち込みが響いたほか、為替影響も大きい。しかし足元における自動車、建機などには一部で底入れ、改善の兆しが出ており、業績は今回をボトムに回復へと転じるだろう。
株価は3/19安値1150円を底値にして戻りを試す動きとなっており、6月には自動車販売の落ち込みが改善に向かってきたことなどを手がかりに、3月の戻り高値1615円を上抜けたが本格的な回復には時間がかかるとの見方から再び売り直される動きとなった。足元では決算発表の直後は売り反応だったが下値は限定的で早速切り返しており、今後も売り方の買戻しを誘発しつつ戻りを試す動きが期待できるものとみる。
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