米大統領選前に貯金を作った日経平均、新興市場は依然調整売り続く
一方で続落商状となったマザーズ市場にみられるように、グロース株には調整売り圧力が継続し、前週末の米国市場でのGAFA決算発表をうけたナスダック下落、SOX指数の戻りの鈍さから半導体関連株なども冴えない値動きとなっています。
ただし、いち早く企業決算ピークを折り返した米国S&P500企業では全体の8割以上が事前予想を上回る利益計上となっており、ミクロ経済の観点からは一段と売り込む動きにはつながらないと思われます。
あとはマクロで欧米のコロナパンデミック、米大統領選をめぐり投開票日に決まらなかった場合の政治空白から生じる政治空白の懸念、追加経済対策の遅れといった点がやはり上値を抑える要因として立ちはだかっているものと考えられます。
今週は日本企業も主力株が決算発表ピークを迎えるとともに、決算アク抜けで反発してくる銘柄とこれまで期待先行で買われてきた銘柄の出尽くし売りで相殺され、結局のところでは米大統領選の結果如何にかかわらず均衡した市場動向になるのではとみられます。
ファンドのリバランス売りも先月末で出切ったとみられることから、本日の反発ではTOPIXが相対的に堅調な値上がりとなっており、バリュー株の躍進が鮮明になってきたと言えます。
文化の日で祝日明けの4日は、米大統領選の投開票状況が日本時間で最初に織り込まれることから、場合によっては世界株式に対するヘッジ売り需要や短期筋・投機筋の仕掛け売り圧力などで下値を誘発する可能性はありますが、いずれにしても一過性要因と言えるもので当日中に収まることと思います。
過去に選挙当日の市場動向、2016年の英ブレグジット選挙やトランプ氏VSヒラリー氏の米大統領選、2018年の米中間選挙などを経験した方ならお分かりかと思いますが、とにかく短期的な動向に振り回されないことが重要です。
ハイテクを除く主力級の銘柄がほぼ全面高でしたので逆張り妙味のある銘柄は朝方に全部拾われて上がっていきました。
決算通過で売り物が出てきたナブテスコ(6268)、大平洋金属(5541)、なかなか下げなかった日本M&Aセンター(2127)、M&Aキャピタル(6080)のM&A好況関連、そしてEC活況で段ボール需要増大のレンゴー(3941)などは押し目買いの候補に入ってくるところでしょうし、ハウス食品(2810)やカゴメ(2811)、TOTO(5332)などは再評価の流れから上値指向が強まった印象を受けます。
他に地味かもしれませんが電子材料商社のエレマテック(2715)、電子部品商社のサンワテクノス(8137)、あとは女性用下着のワコールHD(3591)、個人に人気のゲーム株アカツキ(3932)などはこれからの上昇本格化が期待されるところかと思います。
決算を見始めると目がいくつあっても足りない感じですが、米大統領選の混乱のおかげ(?)で慌てずとも仕込み場には恵まれるかと思いますので、じっくりと値動きを見定めて投資の軸がブレることのないコレだ!というお宝株を探していきましょう。
≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆宮地エンジニアリング(3431)[金属製品]
10/22ご紹介から業績上方修正で10%上昇。
中間決算予定日は11/6だが上期経常93.5%増、通期も増額で買い安心感。
200日線の上値抵抗突破で上昇本格化へ。
≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★加藤あきらのゴールドメソッド銘柄‐PREMIUM‐(****)
銘柄公開から15%上昇、地合い関係なく堅調推移。
決算前の上昇には一服感、今週決算後の一段高に期待。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
ナブテスコ(6268)
大平洋金属(5541)
日本M&Aセンター(2127)
M&Aキャピタル(6080)
レンゴー(3941)
ハウス食品(2810)
カゴメ(2811)
TOTO(5332)
エレマテック(2715)
サンワテクノス(8137)
ワコールHD(3591)
執筆者:加藤あきら
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