日本航空（9201）
米製薬会社のファイザーが新型コロナウイルスのワクチン開発で進展があったこと、さらに日本はファイザーと6千万人分のワクチン供給を受けることで基本合意済みということで本日は空運や鉄道、旅行関連に資金流入。同銘柄は通期の業績予想で最終損益が2550億円の赤字となる見通しを発表し直近株価はどん底値をマークしていた。チャートは9日の捨て子線から本日急騰で買いエネルギーが勝った良い形。相場転換に期待。

日特建設（1929）
環境・防災に強みを持つ特殊土木工事を手掛ける大手建設会社。先週末に発表した第2四半期の経常利益は前年同期比13.3％増の20.8億円となり、23.7％減益予想から一転して増益で着地している。通期計画40億円に対する進捗率も52％に達しており順調。政府による国土強靭化政策の一翼を担う企業であるが、21年度以降の国の政策予算は最低でも6000億～7000億円が必要とされ、国も相当な予算をつぎ込むと思われる。同社には追い風が吹くことになろう。チャートは未だ本格的な上値追いにはなっておらず買いやすい位置にある。

ワタベウェディング（4696）
国内・海外の挙式サービスを展開。新型コロナの影響でブライダル業界も大打撃を被っているが、同銘柄も米ファイザーによる新型コロナウイルスのワクチン開発に進展があったことを好感し本日前場は買いが入っている。また、国内ではGoToトラベルキャンペーンの効果もあり「海外の代わりに沖縄で」といった家族だけの小規模なリゾート結婚式が流行り始めている。さらにハワイの日本人観光客受け入れも緩和されつつあり、明るい材料が多発していることで株価も緩やかながら戻りに入ると見る。菅首相の少子化対策関連にも合致する銘柄。