決算後の悪材料出尽くしによる反発に期待
建機・産機・自動車向けの特殊鋼をはじめ、ばねやスタビライザ、精密部品・インサート成形品などを手がける。工作機械用のボールネジや射出成形機用のタイバーなど定評のある製品群が特長。中国、インドネシアをはじめとするアジア、北米では自動車用巻ばねなどを中心に海外の生産拠点を持つ。
業績面は8/6に第1Q決算を発表し、売上高は29.0%減益、営業利益は2018年10-12月期を上回る近年で最も大きい赤字計上となった。主要顧客が建機・自動車といった新型コロナウイルス影響で工場稼働が停止となったところが多く、海外も減収要因として痛手が大きかった。回復には時間がかかるとみられる一方で、建機や工作機械、自動車それぞれのメーカーで底入れの傾向から下期への期待とともに11日引け後に発表予定の中間期業績が注目される。
株価は2月・3月のコロナショック時よりさらに下値を掘り下げて直近11/5に年初来安値502円をつけた。前回決算において業績回復への見通し悪化が嫌気され、株価も下落トレンドを形成したとみられるが、足元ではPBR0.19倍と極端に割安な水準まで売り込まれたと言える。中間決算においては業績の底入れ確認とともに株価反転のきっかけとなることを期待したい。
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