日経平均の高値更新と注目すべき景気回復の度合い
しかし、十分に値上がりしているリスクオン相場ではあるのものの、物色の中身は今一つ冴えません。
というのも、指数を押し上げる役の値がさ株は置いておくとして、値上がり業種は低バリューでかつディフェンシブ株が優勢だったからです。
前場終わりごろになって半導体関連株などが切り返し、だいぶ景気敏感業種も上位に顔を覗かせるようになりましたが、業種別には自動車の輸送用機器が後場に食い込んできた以外は脱コロナで不動産、金利敏感の銀行や保険、あとは昨日置いてけぼりを食らった海運が出遅れ修正といった具合でした。
足元で第3次補正予算への期待が高まってきていることから、これが全体底上げの起爆剤になってくれると思いますが、12月の閣議決定、来年初めの成立が現実的なところです。
よって、今週から来週いっぱいくらいまでのところをうまく乗り切ることができれば、新たな株式テーマの台頭や国策にちなんだ関連銘柄物色などが再開し、個人投資家も動きやすくなってくることと思います。
昨日は追加経済対策の[1]新型コロナ感染の拡大防止、[2]ポストコロナに向けた経済構造転換、[3]防災・減災の国土強靭化という3つの柱の中で、国土強靭化の事業予算を5年で15兆円規模を目指すという話が出てきました。
第3次補正予算が真水で30兆円規模になるのではとの観測もありますが、この脱コロナを考えていく際にじゅうようなのは“景気”、前にも書いたかもしれませんが強制的に抑え込まれた“ヒト・モノ・カネ”を動かすことが重要です。
そうした意味では、一連のGoToキャンペーンもそうなのかもしれませんが、何より個人消費と企業の設備投資が抑制されやすい状況であることから、政府が公共事業でカネを使い、ヒトの雇用を生み出し、冬のボーナスカットとか言ってる場合ではなく賃金を上げて、景気を復活させなくてはなりません。
せっかく昨日発表された内閣府の『10月景気ウォッチャー調査』でも経過は良好といってよい内容だったのですから、腰折れさせないことはもちろん、そのままアクセルを吹かして自走できるところまで持っていかなければなりません。
このような状況をふまえた上で株式市場も追加の経済対策を待っているところで、この先は日経平均などの指数に追随して飛び出してくるのがどの業種なのかが非常に興味深いところです。
まだあまりパッとしていませんが、昔ながらの国策と言えば建設セクターです。
順番に見ていくと北野建設(1866)、日本電設工業(1950)、フィル・カンパニー(3267)といったあたりが若干目立った上昇、あとはチャートから絞り込んでいって松井建設(1810)や錢高組(1811)、鹿島建設(1812)、大豊建設(1822)、佐田建設(1826)、東鉄工業(1835)、イチケン(1847)など上への方向感が出てきている銘柄が見つかるようになってきています。
直近で情報・通信セクターで値崩れしている銘柄が目立っていることから、同じ国策でもデジタル系を一旦横に置いてアナログ系の銘柄を重点に狙ってみるのがよいかと思います。
来週のあすなろ単発スポット銘柄はAIの『KATANA3.0』選定【快刀乱麻銘柄】ですので、機械的にピックアップされます。
ある意味では先入観なく、余計な理屈は考えずに、上昇シグナルが点灯している銘柄に素直に乗っていくだけですので、取り組み方は非常にシンプルです。
上昇相場は明らかですが、米大統領選のゆくえや各地の暴動やデモなど混沌となっている現状になかなか手を出せないでいる方は、お手軽にAIまかせで【快刀乱麻銘柄】を取り組んでいただくとよいかと思います。
混迷を極める現代はまさしく乱世。
乱世は多くの者を飲み込みますが、時代に飲まれて消えてしまうのは非常にもったいないところです。
こんな時代を鮮やかに切り抜けるために、いずれは名刀と呼ばれるであろう『KATANA3.0』の輝きをぜひご体感ください。
≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆古河電池(6937)[電気機器]
10/2ご紹介から26%上昇。
先週の決算通過、足元では環境対応車への関心高まる。
次世代燃料電池、蓄電池と電池関連の材料豊富。
≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★JAPANバブルマネー銘柄(****)
底値圏からあれよあれよと30%上昇。
利確ポイントも目前、200日線との攻防に注目。
上値抵抗突破で上昇トレンドを形成できるか。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
北野建設(1866)
日本電設工業(1950)
フィル・カンパニー(3267)
松井建設(1810)
錢高組(1811)
鹿島建設(1812)
大豊建設(1822)
佐田建設(1826)
東鉄工業(1835)
イチケン(1847)
執筆者:加藤あきら
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