決算発表は千秋楽、来週は世界がひっくり返る瞬間が買い場に
また、昨日発表された投資家の主体別売買動向では海外勢が現物3573億円、先物7418億円、あわせて1兆991億円を買い越しで、1兆円超の買い越し額を見るのはかなり久しぶりですね。
このSQ前には連日のように外資系証券が先物・コールを大きくお買い上げしていましたが、これでもって統計上でも明らかになりました。
日経平均25000円突破の立役者は海外勢だったわけですが、これに対して一生懸命個人投資家が売りをぶつけています。売りの勢い余って空売りをしている方もいらっしゃるかもしれません。
最近になって米債市場すなわち米長期金利の動向が異常に振れるので、市場はリスクオンになったりリスクオフになったりと大忙しですが、これはあくまでも短期的な動きと割り切ることも大事かもしれません。
本日のSQを通過してある程度落ち着くかと思いますが、それでも来週いっぱい、あるいはその後が3連休ですので明けの24日頃まではボラティリティが高い状況が続くかもしれません。
もしかしたらその間はハラハラドキドキの相場展開で慌てる投資家も多かろうと思いますが、本日も実に多くの問い合わせ、お電話が殺到しました。
私が皆さんにお答えしたことは「決算で一喜一憂しない」「米大統領選をめぐるニュースに振り回されない」「コロナ感染拡大に関しては基本無視」、とにかくポジション管理を優先に来週の買い場まで様子見、仕込みのタイミングが来たらすぐに動ける準備、余力を確保しておくようにということだけです。
これらはすでに当コラム内でも述べてきた内容と重なりますが、こうした市場を覆っている不透明要因が晴れたらスカッと上昇していくようになります。
おそらく本日なんかも実際のところでは全面安商状に近い雰囲気で、日経平均は底堅いのに一部の銘柄を除いてはエグイくらいに売り圧力を感じる・・・というのが率直なところかと思います。
久しぶりにコロナ対策用のマスク関連銘柄などが一斉に噴き上げて、短期資金を巻き込んだ異常な買われ方をし始めていますが、飛びつき買いは自制した方がよいでしょう。
こういった仕掛け的な動きは相場の質が良くない時にみられる現象です。
中身の無い株を高値圏で掴まされた投資家の無残なポジションが、異様な出来高として積み上がり、シコリ玉となって後々まで尾を引いて滞留することになります。
来週からの11月後半戦は世界的にもマーケット的にも様々に動揺が広がると思いますが、気持ちを振らされずに、強気で取り組んでいただくと良い結果につながりやすいでしょう。
≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆昭和電線HD(5805)[非鉄金属]
10/19ご紹介から22%上昇。
減収減益決算ながら下期回復期待で上昇本格化。
5G通信インフラ向けや電力、建設向け需要の持ち直しにも期待。
≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★社長大石のトップ・オブ・オーナー銘柄(****)
公開後高値更新で26%上昇。
年初来高値を目前に更なる一段高に期待。
バリュー株としての相場立ち上がりで上値余地は十分。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆者:加藤あきら
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