決算通過で安定感を再評価、政府の追加経済対策に期待
JFEスチールが筆頭株主でH形鋼や山留材など建設仮設材リースの最大手であり、ビルや道路などの大型のインフラ建設に欠かせない地下の基礎工事における技術的支援なども行っている。また建設機械のレンタルなども一定のシェアを占める。JFE系の強みを活かして継手や防災用の地すべり抑止杭、防護網、津波バリアなどの商品群も取り扱っている。
業績面においては10/26に中間決算発表を行い、売上高は7.6%減収、営業利益は5.2%増と新型コロナウイルス感染症の影響から工事現場の中断・延期等もありながら安定感を発揮。物流コストの上昇と労働者不足からくる人件費増などで原価・販管費の増加が利益を圧迫しやすい環境にある中、採算性の向上とコスト削減で増益を確保。下期は新型コロナの収束につれて増収転換できるかが注目されよう。
株価は3/17に安値665円をつけて反発に転じ、5月に戻り高値1032円をつけて上昇一服となった。その後は200日移動平均線をはさんで一進一退、足元ではようやく保ち合い放れの動きが感じられるようになってきた。都市部における建設・インフラ需要は堅調で、さらに政府は第3次補正予算を組んで経済対策をアピールするものとみられ、そのうちコロナ対策と国土強靭化推進に注力するとみられることから、年末にかけてのラリーも含めて上昇期待感が増してこよう。
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