事前予想から上振れ着地、下期回復シナリオから水準訂正に期待
伝動ベルトの大手で自動車用・二輪車用のVリブドベルトや搬送用の樹脂ベルト、そして合成樹脂素材や発泡射出成形品なども手がける。また電子材料の銀ナノ粒子製品や塗料といった先端材料、さらに建築用防水材や土木用遮水材など幅広く製品ラインナップを展開。
業績面においては11/9に中間決算発表を行い、売上高は18.1%減収、営業利益は55.5%減益となった。自動車市況の悪化をはじめ産業用ベルト、搬送ベルトも企業の設備投資減の影響を受けて全セグメントで大幅な減収を強いられた。足元では産業用の射出成型機・工作機械などの持ち直しをはじめ、自動車市況にも改善が顕著となってきたとみられることから、下期は大幅な回復が見込まれる。
株価は3/17安値1104円から反転し、7月に200日移動平均線を突破して上昇本格化が期待されるところであったが失速し、その後は1600円~1800円のレンジでもみ合いを続けた。足元で中間決算では上期の事前予想に対して大きく上振れはしたが、通期計画は据え置かれたことにより物色意欲は限られた。ただし、業績は7-9月で概ね底打ちとみてよいと考えられ、シクリカルの回復を期待しておきたい。
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