昨晩の米国市場ではコロナワクチン開発への期待が高まる中、米ファイザーや米モデルナの使用許可申請を受けて3指数そろって上昇、S&Pとナスダックは最高値を更新しました。

さらにワクチンによる景気回復期待に加えて追加経済対策へ向けた協議やバイデン新政権移行チームにイエレン前FRB議長の財務長官就任など、株式市場が好感しやすい材料が豪華詰め合わせのような形で提供されました。

株高と一緒に反応したのが債券市場で米10年債利回りは0.8％台前半から0.9％台へと急伸、グロース株代表のナスダックとともに景気敏感株も一緒に買われる展開となりました。

SOX指数やジャンク債のハイイールド指数も堅調なので順当にリスクオン相場ですが、米国市場はテクニカルでRSIの逆行現象なども起きています。少しちぐはぐな相場になってきた感じですね。

投資家センチメントを表すFear＆Greed指数は一時90ポイントを超えましたが、引けには85ポイントまで低下、過熱感が少し和らいではいますが、それでもまだ「Extreme Greed（強欲・超強気）」状態であることには変わりません。

足元は市場の好需給が続いて追い風が吹いている状況で、リスクテイカーが儲けやすい相場になっていると言えますね。

短期目線でいくなら需給が良好で分かりやすく上昇トレンドの銘柄、すなわち移動平均線が明確に上を向いている銘柄を中心に選んでいくのがよいと思います。

中長期目線での仕込み場はもう少し先で、為替市場は欧州がいち早くワクチン普及の期待からかユーロが対ドル、対円で急伸しています。ドル円だけでなくユーロの動向にも目を向けつつ買い場を探っていくのがよいでしょう。

本日はファーストリテイリング（9983）を筆頭に、ソフトバンクG（9984）、東京エレクトロン（8035）、ファナック（6954）、ダイキン工業（6367）、エムスリー（9433）といった日経平均を構成する主要銘柄が揃って陰線を引いて上値を抑えられてきています。

まだ来週のメジャーSQまで日柄もあるところですが、指数の動きを横目に物色が広がってきているセクターや循環物色を捉えて立ち回っていきましょう。

需給面を重視してピックアップしていきますと、CKサンエツ（5757）や飯野海運（9119）、JIA（7172）、日本アジア投資（8518）、三桜工業（6584）、三菱ロジスネクスト（7105）、日野自動車（7205）、ケイアイスター不動産（3465）、ジェイ・エス・ビー（3480）・・・

最近は手を休める意味でも銘柄探訪を控えていましたが、需給改善して動意づいてきている中小型株が次々に掘り出せますね。

チャートを見始めるとキリが無いので、時間がある時にでも未だ手垢がつけられていないお宝株などを探してみるのも面白いと思います。

リスク選好の相場が強まってくるにしたがい、物色意欲はどんどん広がりを見せますのでよりリスク度合いの高そうな低位株にも資金が回ってきやすくなっています。

相場の強弱に関わらず企業の中身が有望視される今週の単発スポット【だからクセになる低位株】も当然オススメです♪


≪加藤コラム内でご紹介の銘柄≫
◆東京製綱（5981）[金属製品]
10/22ご紹介から85％上昇。
ほぼ底値圏から鋭角的にL字型反騰。
逆張り系の銘柄はうまくハマった時の値幅が大きく出やすい♪

≪あすなろ単発スポット銘柄の動向≫
★加藤あきらのゴールドメソッド銘柄（****）
公開後高値更新で株価は2.8倍を突破、本日も続伸。
仮想通貨取引活況で思惑的な相場展開続く。
ただし仮想通貨は12月中に天井形成の噂！？
仮想通貨が崩落する時、株価はどう反応するか？要注目。

【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
（ジョン・テンプルトン）

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
CKサンエツ（5757）
飯野海運（9119）
ジャパンインベストメントアドバイザー（7172）
日本アジア投資（8518）
三桜工業（6584）
三菱ロジスネクスト（7105）
日野自動車（7205）
ケイアイスター不動産（3465）
ジェイ・エス・ビー（3480）

執筆者：加藤あきら